元祖「ハマーH1」は1500万円! EV版ハマーより高額なワケとは

予想をはるかに上回る1500万円で落札された「ハマーH1」とは?

 出品車のH1は、6.5リッターのV型8気筒ターボディーゼルエンジンを搭載する1997年モデルである。

 これは1996年モデルでH1に追加設定されたもので、それによって最高出力は195psにまで向上した。そのタフネスさ、そして何より整備性の高さは、実際に投入された戦場では大きなアドバンテージとなったことだろう。

●1997 ハマー「H1オープントップ」

ミリタリー(軍用)として生産されていたものをシビリアン(民生用)に仕立て直した「ハマーH1」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
ミリタリー(軍用)として生産されていたものをシビリアン(民生用)に仕立て直した「ハマーH1」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 ソフトトップは簡単に着脱が可能だが、この出品車にはハードトップもともに用意されている。ほかにはウインチやPIAA製のフォグランプなどが特別なオプションで、タイヤはBFグッドリッチ製のオールテレインをセットしている。

 ボディの大きさを気にしなければ、というよりもアメリカではさほど気にならないのかもしれないが、日常的に使える究極のSUVとして人気は十分に高いだろう。

 実際の落札価格は、その人気ぶりを確実に反映したものとなった。オンラインで最終的に示された数字は、7万−9万ドルのエスティメートに対して、14万2800ドル(邦貨換算約1485万円)と予想を遥かに上回る落札価格であった。

 走行距離が1万5239マイル(2万4382km)と年式の割には低く、また全体のコンディションも優れていることが、この落札価格を実現したともいえるだろう。

 ちなみにハマーは、今後EVとしてそのブランドが復活する予定。そうなればさらに、かつてのハマー・シリーズにも注目が集まるのは間違いないだろう。

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