欧州の洗車機を比べてみた! 硬いブラシでボディは傷だらけ!?
お次は、英国とおフランスの洗車機にチャレンジ!
続いてはイギリス。今回はWRCのラリーGBが開催されたウェールズ地方の洗車機をご紹介します。
●イギリスの洗車機とは?
イギリスを構成する4つの国のひとつであるウェールズはイギリスの南西部に位置します。英語の他にウェールズ語が公用語として使われていて、標識や看板は英語とウェールズ語で書かれていることが多いです。地元の人と会話すると、いわゆるウェールズ訛りの英語で難易度高し。
さて、グラベルラリーのラリーGBですが、名物ともいえる不安定な天候と相まってレンタカーは泥まみれになります。雨だし寒いしで、先輩たちからはGBはツライしつまらんぞ、と散々脅されましたが、実際ツラかったです。
しかし、みんなが不味いっていう料理だって、美味しいお店もあるしパブの雰囲気も素敵だし、ボクは好きなラリーのひとつです。
そんなウェールズの洗車機ですが、ボクが行った洗車場は洗車機に入る前におじさんが簡単に手洗いしてくれるシステムでした。
主にホイールやボディの下回りを手早く洗ってくれて、その後洗車機に入ります。ここのブラシも硬かった!
そして驚いたのが乾燥と吹き上げ。日本みたいな優しさは皆無。ブワーと風が出たと思ったらめちゃくちゃ硬そうな布のヒラヒラが出てきてボディをバッタバタと吹き上げます。
終了後、外に出て確認するとほとんど乾いてないんですけどね。
日曜の夕方に行ったんですけど、それなりに賑わっていました。高級車も多かったけど、傷とか付きそうでこちらが心配になりました。
●フランスの洗車機とは?
最後はフランス。なんだかんだで毎年数回は渡航しているフランスですが、舗装のラリーが多いので実はあまり洗車したことがありません。ひょっとしたらここでご紹介する洗車機がフランスで初めての洗車だったかも。
フランスのラリードライバーはターマック(舗装路)を得意とする人が多く、古くはディディエ・オリオールや、最近ではセバスチャン・ローブやセバスチャン・オジェ。去年、オット・タナックがエストニア人初のWRCチャンピオンになるまでは、ふたりのセバスチャンがチャンピオンの座に君臨し続けていました。
実は2020年9月に取材でフランスに3週間滞在していました。このご時世なので感染対策は万全に。そんななか、レマン湖そばのエビアンから3日間かけて峠を越えまくってモナコまで走るイベントに帯同しました。
峠を走るのが大好きなボクでも「もう勘弁してください」っていったほど、お腹いっぱいになる旅でした。
取材を終えた翌朝、長旅の相棒ルノー「キャプチャー」を撮影するために洗車することに。最終日はモナコに宿泊していたので、洗車場があっても高そうなのでフランスに入国した先のスタンドの洗車機を使うことにしました。
まずはレジで洗車コースを選んでお支払い。洗車機は日本と同じような感じでした。ただし、ここもブラシは硬め。子供の頃によく見た昭和な洗車機みたいな雰囲気で、なんか懐かしい感じがしました。
3カ国の洗車機をご紹介しましたが、どこの洗車場も利用者は多い気がしました。ヨーロッパの人達って、クルマは乗りっぱなしで洗車なんかしないってイメージを持つ人も多いと思うけど、意外や意外、キレイにしている人も多いんです。
今どきバンパーをぶつけて駐車する人だって見たことがないし。支払い方法や洗車方法もさまざまで、言葉の問題もあって一筋縄でいかない時もあるけど、旅の思い出に異国の洗車機、オススメですよ。
冬の時期になると、自動車雑誌で、洗車機の性能比較が記事になっていた。
私は日本の雪国に住んだことがないけど、欧州の冬の寒さ(冷たさかな)と融雪剤のしつこさと言ったら、とても手で洗車する気にはならない。何もしないとワイパー部分以外は真っ白になる。