トヨタ「ランドクルーザー70」こそキングオブオフローダー! 30年以上も愛されるクロカン車を振り返る

いまも世界で活躍するトヨタのクロカン四駆である「ランドクルーザー」。高い信頼性と悪路走破性から、キングオブオフロードの名をほしいままにしています。そこで、ランドクルーザー・シリーズのなかから、原点といえるモデルの「ランドクルーザー70」を振り返ります。

クロカン4WD車の頂点に君臨する「ランドクルーザー70」とは

 近年、世界的に人気が高いクルマといえばSUVです。なかでも、とくに人気なのが、都会的なデザインでオンロードでの走りに特化したクロスオーバータイプで、各メーカーから続々と新型車が誕生しています。

世界から絶大な信頼を寄せられる「ランドクルーザー70」を振り返る
世界から絶大な信頼を寄せられる「ランドクルーザー70」を振り返る

 そんなSUVの源流を辿ると、本格的なクロスカントリー4WD車に行き着き、1990年代の始めには各国産メーカーから販売されていましたが、ニーズの低下から数が激減してしまいました。

 そうした状況でも、いまも本格クロカン4WD車の頂点に立つモデルとして、世界中で活躍しているのが、トヨタ「ランドクルーザー・シリーズ」ではないでしょうか

 トヨタが世界に誇るクロカン車のランドクルーザー・シリーズは、耐久性や信頼性、そして悪路走破性が高く評価され、劣悪な環境でこそ威力を発揮。

 現在、国内では「ランドクルーザー」と「ランドクルーザープラド」の2車種が販売されていますが、これまで数多くのバリエーションを展開してきました。

 ランドクルーザー・シリーズを大別すると、「ヘビーデューティ」「ライトデューティ」「ステーションワゴン」の3つのタイプに分けられますが、なかでもヘビーデューティの代表的存在である「ランドクルーザー70」は、極力ハイテクな装備を搭載せず、ドライバーが操ることを前提としたクロカン車の原点を追求したモデルです。

 そこで、本当のキングオブオフロードであるランドクルーザー70について、振り返ってみます。

※ ※ ※

 日本でランドクルーザー70が発売されたのは1984年11月で、ランドクルーザーの名を世界に知らしめた「40系」の後継車として登場。

 それまで商用車としての使われ方に特化した4WD車でしたが、乗用車としても使われるようになり、快適性や操作性、利便性、耐久性の向上が図られました。

 ボディは発売当初はショートボディのバンとソフトトップ、ミドルボディのFRPトップをラインナップし、全車3.4リッター直列4気筒OHVディーゼルを搭載。トランスミッションは5速MTのみです。

 駆動方式は手動でトランスファーを操作して2WD、4WDを切り替えるパートタイム式を採用。

 シャシは堅牢なラダーフレームにボディを架装するクロカン車では定番の構成で、足まわりは初期のモデルで前後リーフスプリングのリジットアクスルを採用するなど、強度と耐久性が重視されていました。

 ほかにも幅広い用途に対応するため、国内外向けに2310mmから3180mmの範囲で5種類のホイールベースが用意され、ボディを架装しない特装車用シャシも設定。後に国内でもセミロングボディのバンが追加されています。

 室内は40系に対してキャビンをエンジンルーム側に拡大し、床面を下げたことで広い空間を実現。メーター類やスイッチを機能的に配置し、ドライバーの疲労を軽減するために、路面からの振動を吸収する「サスペンションシート」をオプション設定するなど、快適性が格段にアップしました。

 2004年にランドクルーザー70は国内販売を終了しましたが、海外では過酷な環境での走行性能や信頼性が高く評価され、海外専用車種として販売を継続し、フロントフェイスなどの意匠は変更していますが、大きなモデルチェンジはおこなわれていません。

 そして、ランドクルーザー70の誕生30年という節目を迎えた2014年に、期間限定ながら国内市場で復活しました。

【画像】ドライバーの腕で悪路を走破する醍醐味! 日本では珍しいランクル70を見る(18枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー