トヨタ「ランドクルーザー70」こそキングオブオフローダー! 30年以上も愛されるクロカン車を振り返る
満を持して国内市場に復活をはたしたランドクルーザー70
2014年に国内市場で復活を果たしたランドクルーザー70は、セミロングボディは4ドアバンと、国内初のダブルキャブピックアップトラックをラインナップ。
なお、現行モデルではシングルキャブのピックアップトラックや、2ドアロングボディの「トゥループキャリア」、2ドアのショートワゴンも海外で展開されています。
搭載されたエンジンは4リッターV型6気筒ガソリンで、トランスミッションは5速MTのみを設定。中定速域のトルクが重視されたセッティングで、2トンを超える車体を物ともしない力強さがありました。
しかし、燃費は6.6km/L(JC08モード)と非常に悪く、ガソリンタンク容量が130リッターもあり、しかもハイオク仕様となっているなど、これだけでも大いに話題となりました。
駆動方式は誕生当時から継承する、レバーでトランスファーを操作するパートタイプ式4WDを採用。
足まわりはフロントがコイルスプリング、リアがリーフスプリングのリジッドアクスルで、乗り心地は良好とはいえませんが、強度と耐久性は折り紙付きです。
装備も現代的になって、両席エアバッグやマニュアルエアコン、パワーステアリング、パワーウインドウ、キーレスエントリーなどを装備しましたが、走行に関わるハイテクな装備はABSくらいです。
メーカーオプションは前後デフロックに電動ウインチなど、悪路で役に立つ機能的なものに限定されました。
発売直後は待ち望んでいたユーザーが買い求めたことから、多くのバックオーダーを抱えるほどの人気でしたが、安全面に関わる保安基準に適合できないことから、当初の予定どおり1年ほどで日本での販売を終了。
現在、中古車が比較的多く流通していますが、高値安定の状況で、バンが450万円前後、ピックアップトラックが400万円前後の相場です。
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ランドクルーザー70は現在もオーストラリアや中東などで販売されており、誕生から36年が経ちます。
大きなモデルチェンジがおこなわれないままここまでロングセラーなのは、代わりとなるクルマが無いというほど、絶大な信頼性を保っているからといえます。
また、ランドクルーザー・シリーズの97%以上は日本で生産されており、残りも主要な部分は日本で組み立て、海外で最終的なアッセンブリーがおこなわれるセミノックダウンです。
これこそが、ランドクルーザーの信頼性の証であり、いまも世界中で愛される理由ではないでしょうか。
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