新オラ顔で打倒アルヴェルなるか!? 新型「オデッセイ」&「エルグランド」 三者三様の個性とは

2018年のマイナーチェンジで明暗分かれた? アルファードが選ばれる要因とは

 アルファードは、2018年のマイナーチェンジでヴェルファイアとあわせてフロントフェイスが大きく変わっています。

 現行アルファード(3代目)とヴェルファイア(2代目)が登場したのは2015年。「大空間高級サルーン」をキーワードとして開発された両車ですが、アルファードは「豪華・勇壮」を、ヴェルファイアは「大胆・不敵」をテーマにデザインされた外観で登場しました。

 このとき、アルファードの大型メッキグリルはレクサスのスピンドルグリルにも似た少しくびれのあるデザインで登場していました。

トヨタ「アルファード」
トヨタ「アルファード」

 2018年、アルファードは初のマイナーチェンジを受けます。このとき、アルファードはヴェルファイアに対し差別化を図りながらも、太い直線基調のメッキパーツが目立つデザインに変更。

 ヘッドライトフロントグリルが連続した形状になったほか、くびれも無くなりより迫力あるデザインになっています。

 このデザイン変更が奏功したのか、2013年の現行型発売以来、毎年ヴェルファイアに年間販売台数で劣っていたアルファードは、2018年に逆転。

 2020年5月にトヨタは全車種全店併売化をおこないましたが、それでもアルファードが優勢な状況は続き、日本自動車販売協会連合会が発表する2020年4月から9月の販売台数では、アルファードの4万4311台に対し、ヴェルファイアは8048台と、約5.5倍もの差がついてしまっています。

 全車種全店併売化したトヨタの販売店スタッフに話を聞いたところ「押し出し感のあるフロントグリルが好まれ、(アルファードを)選ぶ人が多いです。ヴェルファイアに乗られていた人がアルファードへ乗り換えるケースも多くあります」と話します。

 前出の2020年4月から9月の登録車販売台数ランキングでは、アルファードは5位(4万4311台)、ヴェルファイアは36位(8048台)であるのに対し、オデッセイは45位(4075台)、エルグランドはトップ50圏外と、迫力あるフロントフェイスが好評ということもありアルファードの一人勝ちとなっています。

 10月、11月に相次いでマイナーチェンジしたエルグランドとオデッセイが、国産高級ミニバン市場にどのようなインパクトを与えるのか注目されます。

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Writer: くるまのニュース編集部

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