ホンダのミニバンは迫力顔!? オデッセイとステップワゴンの違いはどこに?

オデッセイとステップワゴンは“わくわく”する機能を搭載

 オデッセイとステップワゴンのパワートレインはどうでしょうか。

 オデッセイに搭載されるエンジンは、2.4リッターガソリンと2リッターハイブリッドの2機種です。

 ステップワゴンのエンジンは、1.5リッターターボと2リッターハイブリッドの2機種で、スパーダのみハイブリッドが設定されています。

ホンダ「オデッセイ」(2020年11月6日マイナーチェンジ)
ホンダ「オデッセイ」(2020年11月6日マイナーチェンジ)

 ホンダの2モーターハイブリッドは、優れた燃費性能と力強い走行性能が魅力です。

 この2モーターハイブリッドシステムは、これまでは「i-MMD」という名称で展開されていましたが、2020年2月に発売された新型「フィット」や新型「アコード」から「e:HEV(イーエイチイーブイ)」という名称に変更され、さまざまな車種に搭載されています。

 機能面においてオデッセイとステップワゴンは、独自のアイテムを備えているのも特徴です。

 オデッセイには、ホンダ国内初の機能として、「ジャスチャーコントロールパワースライドドア」が搭載されました。

 静電センサーを使ってジェスチャー操作を認識。ドアに触れなくてもスライドアの開閉を可能にする世界初の機能で、先進性や操作の楽しさを実現しています。

 また、ユーザーの要望が非常に高かったハンズフリーパワーテールゲートを採用。キックセンサーを搭載し、足の出し入れによってテールゲートの開閉が可能になりました。

 さらに、ホンダ初の予約ドアロックを新たに追加し、日常での使い勝手が向上しています。

 ステップワゴンは、大開口のテールゲートに横開き式のサブドアを備えた独自の「わくわくゲート」を採用。

 3列目のシートを床下格納できる「マジックシート」と組み合わせて、テールゲートを開けずに横開き式のサブドアから乗り降りを可能とするほか、荷物の出し入れなども容易におこなえます。

 なお、わくわくゲート非搭載のモデルを選択することも可能です。

 安全運転支援システム「ホンダ センシング」は両車ともに全車に標準装備されていますが、オデッセイには後方誤発進抑制機能が備わっています。

 オデッセイはマイナーチェンジを機に、標準グレードを廃止してカスタムグレードの「アブソルート」に一本化されました。

 従来モデルでは95%のユーザーがアブソルートを選択していたことから、グレード体系が見直されたといいます。

 ステップワゴンにおいてもハイブリッド車の設定はスパーダのみと、需要のあるグレードを中心にテコ入れを図っているようです。

 価格(消費税込)はオデッセイが358万3000円から458万円、ステップワゴンが271万4800円から364万1000円です。

 オデッセイのほうが高額であるものの、3列シートミニバンという点でターゲット層が重なることが多い両車ですが、それぞれどのような人に向いているのでしょうか。

 子供がある程度大きくなって、クルマに高級感を求める人はオデッセイ、子供が小さいファミリーはステップワゴンというように、すみ分けされているとホンダは説明しています。

※ ※ ※

 ミニバンでは、トヨタ「アルファード」が絶大な人気を誇っていますが、ホンダは低床技術による乗り降りのしやすさや、ジャスチャーコントロールパワースライドドアやわくわくゲートといった便利な機能を搭載しています。

 他社にはない独自性が、オデッセイとステップワゴンの魅力といえそうです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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