日産「GT-R」より超ワイドな新「“2人乗り”スポーツカー」に大注目! 超強力パワトレ&斬新「コウノトリ“ウィング”」採用! イスパノ・スイザ「カルメン サグレラ」スペイン仕様がスゴイ!
スペインに本拠を置く自動車メーカーのイスパノ・スイザは2026年8月4日、2人乗りスポーツカー「カルメン・サグレラ」に搭載する独自の車両制御技術について、新たな詳細を明らかにしました。全幅約2.4mというワイドなボディを持つ同車は、どのようなモデルなのでしょうか。
超強力パワトレを支える「見えない技術」とは
スペインに本拠を置く自動車メーカーのイスパノ・スイザは2026年8月4日、同社のスポーツカー「Carmen Sagrera(カルメン・サグレラ)」に搭載する独自の車両制御システム「Hispano Suiza Driver Dynamics(HSDD)」の詳細を発表しました。
イスパノ・スイザは、1904年にスペイン・バルセロナで創業した歴史ある自動車メーカーです。
1904年から1946年までに1万2000台を超える高性能ラグジュアリーカーを生産したほか、航空機用エンジンも約5万基製造しました。
その後、創業者のひ孫にあたるミゲル・スケ・マテウ氏によって2019年に自動車ブランドとして復活しています。

カルメン・サグレラは、2019年発表の「カルメン」、2020年発表の「カルメン・ブローニュ」に続く、カルメンシリーズ第3弾の電動ハイパーカーです。
ブランド創立120周年を記念するモデルとして2024年6月に発表され、同年7月には英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にも登場しました。
ボディサイズは全長4771mm×全幅2382mm×全高1242mmです。
参考までに、日産「GT-R」は全長4710mm×全幅1895mm×全高1370mmで、カルメン・サグレラは全長こそ近いものの、全幅は487mmもワイドです。
低く構えた2人乗りボディには、大きく張り出した前後フェンダーや低いノーズを採用。イスパノ・スイザの伝統を感じさせるフロントグリルと組み合わせ、独特の存在感を演出しています。
リアでひときわ目を引くのが、左右に大きく広がるリアウイングです。
ブランドのエンブレムに描かれているコウノトリの翼をモチーフとしたもので、アルファベットの「V」を思わせる斬新な形状に仕上げられました。
インテリアには、ブラックとレッドを組み合わせたアルカンターラやレザーを使用。カーボン素材も随所に用い、スポーティさと高級感を両立しています。
パワートレインには、最高出力205kWを発揮するモーターを4基搭載。システム全体では最高出力820kW(1115馬力)、最大トルク1160Nmを発揮し、停止状態から時速100キロまでわずか2.6秒で加速します。
今回新たに詳細が明らかになったHSDDは、この強大なパワーを正確かつ自然に引き出すための独自制御システムです。
トラクションや車両姿勢、トルク、駆動力配分、ブレーキ、エネルギー回生、ドライブモードなどを統合的に管理し、走行状況に応じて車両の反応をリアルタイムで調整します。
具体的には、トラクションを制御する「Grip Enhancement System」や、車両の旋回姿勢を整える「Active Yaw Modulation」などの機能が組み込まれています。
さらに「Electronic Torque Stabiliser」は、左右のリアホイールへ個別に負のトルクを加えることで、車両の安定性を向上。エネルギー回生を活用して航続距離を延ばす役割も担います。
モーターとバッテリーの温度を管理する機能も備え、走行中の性能を最大限に引き出しながら、安定した状態を維持します。
カルメン・サグレラには100個を超えるセンサーが配置されており、毎秒2億件を超える命令を処理できるソフトウェアを採用しています。
ステアリングの切れ角や操作速度、アクセル開度、各ホイールの回転速度、ブレーキ圧、車体のヨー角、ダンパーのストローク量などを継続的に分析。
さらに、前後・左右・上下方向の加速度やバッテリーの充電状態、電流、電圧、外気温、気圧、標高なども把握し、パワーの出し方や電子制御の介入量を調整します。
こうした制御の開発には、テストドライバーを務める元F1ドライバーのルイス・ペレス=サラ氏も参加しました。
シミュレーションに加えて、サーキットと公道の双方でテストを重ね、電子制御が必要以上に運転へ介入せず、ドライバーがクルマ本来の特性を感じられる自然な味付けを目指したといいます。
イスパノ・スイザは、こうした考え方を「Invisible Technology(見えない技術)」と表現しています。
先進技術を前面に押し出すのではなく、ドライバーの操作を陰から支え、車両との一体感や運転する楽しさを高めることを狙ったものです。
最高出力1115馬力という圧倒的な性能に加え、そのパワーを自然に操るための高度な制御技術も備えたカルメン・サグレラ。
大胆なコウノトリウイングや全幅約2.4mのワイドボディとともに、イスパノ・スイザの新時代を象徴する一台となっています。
Writer: くるまのニュース編集部
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