PHEVのスポーツモデル!? ボルボ「V60/XC60 T8ポールスターエンジニアードでサーキット全開!

ボルボのステーションワゴン「V60」とSUV「XC60」に、スポーツモデル「T8ポールスターエンジニアード」が設定されました。両車をサーキットで全開走行してみました。

スポーツモデルでありながら電気だけで40km走れるPHEV

 長い前置きになったけれど、今回試乗したのは第2弾となる「V60」と「XC60」の「T8ポールスターエンジニアード」です。

 基本的なスペックはS60と同じ。スポーツモデルといいつつ、12kWhのリチウム電池を搭載し、40kmくらいの距離を電気だけで走れるPHEVだったりします。

ボルボ「XC60 T8ポールスターエンジニアード」
ボルボ「XC60 T8ポールスターエンジニアード」

 街中を流れに乗って走っている限りはモーターの音しかせず、40kmまでの移動なら夜間電力で充電すると100円くらい。そのあたりがAMGやMと決定的に違います。

 ということで「V60 T8ポールスターエンジニアード」から試乗といきましょう。

 基本的にS60のステーションワゴンバージョンだと思えば良いです。普通に走ると乗り心地よく、超絶静かな電気自動車だとわかっている(オーリンズのダンパーをコンフォートにセットすると普通のグレードより滑らかとのこと)。

 それじゃ、とばかり最初から全開を決め込みます。

 するとどうよ、S60のときは若干クセの強かったブレーキのペダルフィールを含め、全体的に質感が上がっています。輸入車の常で年次改良する度に、ドンドン良くなっていく。

 このあたりは新型車をいち早く買って粋に乗るか、熟成を待ちジックリ乗るか、難しい選択です。私は「欲しくなった時が買う時!」だと思っていますけど。

 オーリンズは競技車両のように前後の減衰力をお好みよって選択可能。ボルボの推奨セットアップにすると、サーキットから一般道を含めたちょうど良い感じの挙動になります。どちらかといえばラリー車に近い。

 試しにサーキット向けのセットアップに変更してもらうと、もはやエントリーレベルのレース用車両といった雰囲気。面白いです。

 とりあえずセンターコンソールにあるスイッチで「ポールスターエンジニアード」を選び、横滑り防止装置を「スポーツ」にすると、テールをキレイに流したままコーナーを駆け抜け、アクセル開ければド~ンと加速すると楽しい。

 続いて「XC60 T8ポールスターエンジニアード」を試します。車重があるためブレーキは一回りサイズアップしたアケボノ製(F1のメルセデスや市販車だとマクラーレンが使う最近人気赤丸上昇のブレーキ)です。

 これまたサーキットで全開走行します。

 さすがに重心が高い分だけV60よりコーナリング速度は低くなるものの、同じくらいスポーティ。ポルシェ「マカンターボ」と勝負出来そうです。

 前述の通り、40km程度までなら電気自動車としても使えます。いまや環境対応だって絶対に必要です。

 少し古くさい例えになるけれど、「羊の皮を被った狼」とか「ジキルとハイド」のようなクルマのニーズが増えていくと思う。

 今回も台数限定のようだから、すぐ売れちゃうのではないでしょうか。

【画像】ボルボのスポーツモデル「ポールスターエンジニアード」とは?(29枚)

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