祝・誕生30周年! 伝説のスーパーカー、ホンダ初代「NSX」に今あらためて乗ってみた

世界初のオールアルミ・モノコックボディなどを引っさげて、ホンダ初代「NSX」が登場したのは1990年9月13日。あれからちょうど30年。いまでは伝説となった国産ミッドシップ・スーパーカーだが、いまでも初代NSXを実際に運転することができるレンタカーショップが箱根・仙石原にある。あらためてNSXに乗ってみた。

30年経っても変わらない初代NSXのボディ剛性

 初代NSXが出たころには普通の大学生だった筆者にとっては、ホンダがすんごいクルマを出したけど無縁という認識だった。

1990年9月に登場したホンダ初代「NSX」。登場から30年経った2020年に、あらためて試乗した
1990年9月に登場したホンダ初代「NSX」。登場から30年経った2020年に、あらためて試乗した

 なにせR32「スカイラインGT-R」の445万円だって当時は相当に高価だと感じていたのに、NSXは800万円からだったから。でも街で見かけると、どんな人が乗ってるのか気になって思わず目で追ってしまったものだ。

 そんな筆者は、やがて自動車メディアの世界に身を投じた。すると、当時は280ps勢がもてはやされた時代だったこともあり、NSXに乗る機会もけっこう頻繁にあった。無縁だとばかり思っていたのに、じつはけっこう縁があった。

 初めて乗ったときに印象的だったのは、まず運転席に座った景色が独特なこと。ほかのどのクルマとも違う雰囲気を感じたことを覚えている。

 そしてもちろんエンジン。あまりの吹け上がりの鋭さに、さすがは当時F1でも大活躍していたホンダのVTEC!と思ったものだ。あとはステアリングがちょっと重いかなと感じたはず。でも、こんなカタチのスーパーカーなのに、意外なほど“普通”に乗れることに驚いたように記憶している。

 時間の経過とともに、やがてNSXに乗る機会も徐々に減っていき、次期NSXはFRになるという情報もちらほら聞かれたころに出てきた、後期型のNA2のタイプRをドライブしたのが、筆者の記憶では初代NSXに乗った最後の機会。タイプRが出て間もなかったはずなので、これはおそらく2002年のなかばごろのことだ。

 その後は急激に初代NSXとは縁がなくなり、もう乗れることなどないだろうなと思っていたら、あるじゃないか!

 胸躍る思いで向かったのは、箱根は仙石原にある「fun2drive(ファントゥドライブ)」だ。こちらでレンタルできるという情報をつかみ、ぜひ行ってみたいとかねがね思っていたのだが、ようやくその思いが叶ったのだ。

※ ※ ※

 低く構えた赤いNA1とご対面。初代NSXをドライブするのは、実に18年以上ぶり。シンプルなボディラインは当時、話題騒然だったアルミボディだからこそ。長いテールはトランクにゴルフバッグを積める広さを確保するためでもあったはずだ。

ホンダ初代「NSX」。当時このクルマに憧れていた少年も、今ならば借りて運転することができる
ホンダ初代「NSX」。当時このクルマに憧れていた少年も、今ならば借りて運転することができる

 ドアを開けてシートに収まると、これこれ! 低めのベルトラインとドライバーめがけて斜めに下降してくるダッシュにより開けた視野の得られるドライビング環境が、初めて乗ったときのことを思い出させる。その向こうに見えるリトラクタブルヘッドライトも懐かしい。

 キーひねると、軽やかなクランキング音で3リッターV型6気筒VTECが目を覚ます。横方向が短いMTのシフトフィールや、アシストのない初期のNA1のちょっと重めのステアリングも、もうなにもかもが懐かしい!

 ワインディングを走らせてみると、さらに懐かしい! いまどきクルマのようにやたらとクイックではなく、じわっと曲がり、ステアリングを通して路面の状況をダイレクトに伝えてくる。3リッターV6 VTECの吹け上がりも素晴らしいのひとこと。エンジンもハンドリングも、いまどきのクルマにはない“素”の感覚の味わいがある。

 30年経っても変わらない高いボディ剛性にも感心する。かねてから、初代NSXの車体はオーバークオリティだと聞いていたが、本当にそうだとあらためて実感した。ミッドシップならではのトラクションの感覚も当時のままだ。

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