スパ24時間優勝車は4.5億円! フェラーリはレーシングも高値安定!!
NART最強だった「デイトナ」とは?
レーシング・フェラーリということでは、1971年式の「365GTB/4デイトナ・インデペンデント・コンペティツィオーネ」も興味深い1台だった。このモデルは予想落札価格225万−275万ドル(邦貨換算約2億3400万円−2億8700万円)で、現在も売却中のままとなっている。
●1971 フェラーリ「365 GTB/4デイトナ」
一般的には「デイトナ」の愛称で呼ばれることも多い、365GTB/4デイトナは、1968年にフェラーリから発表された。
その姿を見た多くのプライベーターは、レースに使用するためマラネロにそれを懇願する。
そのなかでも特に積極的だったのは、アメリカでノース・アメリカ・レーシング・チーム(NART)を組織していたルイジ・キネッティで、1971年のル・マン24時間レースを始め、大きな活躍をしたNARTのために25台ものレース仕様のデイトナが製作されたのだ。
それらのモデルは、その後戦いの場をアメリカへと変えるが、ここでもその強さは変わらなかった。
今回シフト・モントレーに登場したS/N:14065は、そのなかでも最強の1台として記憶されているもので、長年積極的なメンテナンスやサービスを受けているため、コンディションは非常に良いとされている。
一時載せ替えられていたエンジンも、オリジナルのものに戻り、フェラーリ・クラシケからの認定も得られている、
190万ドル(邦貨換算約1億9800万円)まではビットは伸びたようだが、最低落札価格にはもう一歩というところで届かなかった。フェラーリの値付けはプロのオークショネアでも非常に難しい。見事に新しいオーナーの手に収まる情報を待とう。
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