なぜ消えた? 車の「サイドモール」 かつては高級車の証も見かけなくなった理由とは

ひと昔前の高級車には、ドア側面にフロントフェンダーからリアフェンダーに掛けて水平のサイドモールが付いている光景を見かけました。しかし、最近ではほとんど見かけ無くなりましたが、なぜ減少したのでしょうか。

一時は高級車のイメージもあったサイドモール、今は?

 かつては高級車を中心に純正で採用されていたドア側面にフロントフェンダーからリアフェンダーに掛けて水平の「サイドモール」。

 昨今ではあまり姿を見ることも少なくなってきています。なぜ見かける機会が減少しているのでしょうか。

初期のサイドモールはボディと異なる色だったが、時代とともに同色へと変わっていった
初期のサイドモールはボディと異なる色だったが、時代とともに同色へと変わっていった

 サイドモールの役割は大きくふたつあります。ひとつは傷や破損の防止です。

 例えば、駐車場などで隣のクルマが、ドアの開閉時に自車に当たってしまうと、自社のボディがへコんでしまいます。

 車種にもよりますが、ボディがヘコんで塗装が剥げてしまうと少なくとも数万円、高級車では10万円以上の修理費用が掛かる可能性があるのです。

 しかし、樹脂製パーツのサイドモールを装着していれば、その取り換え費用だけで済むため、板金塗装の半分程度のコストで修復することが可能です。

 もうひとつの役割は、デザイン上のアクセントになることです。国内外問わず、高級車は大型のボディになりがちですが、その反面ボディサイドのデザインが単調になりやすいという課題があります。

 そこで、サイドモールをデザインに組み込むことでボディサイドに抑揚を出すという手法が用いられてきました。

 そういった背景もあって、「高級車=サイドモール」というイメージが定着していきます。

 しかし、近年サイドモールを装着するクルマが減ってきたといわれています。

 実際に、自動車整備工場の担当者は、次のように話します。

「2000年から2010年ごろまでは、サイドモールの修理依頼が月に数件ありました。

 しかし、2010年以降はほとんど見られなくなってしまいました。そもそも、サイドモールがついたクルマは、全体の1%あるかないかというくらいだと思います」

※ ※ ※

 では、付いていると便利なサイドモールを見かける機会が減少した要因として、どのようなものがあるのでしょうか。

 カーディーラーやカー用品店などで話を聞くと、次のような回答がありました。

「新車時にオプションでモールを付けられるほとんどは、上級セダンクラスに乗っている人が多かったイメージがあります」(カーディーラー)

「ひと昔前には、後付けするサイドモールを販売しており、年配層でセダンに乗られている人が購入されている印象が多かったです」(カー用品店)

 このようにセダンに乗っている人がサイドモールを付ける傾向にあるようです。

 そして、近年ではセダン需要の減少が顕著に現われていることも、サイドモールを見かけなくなった要因のひとつといえます。
す。

 しかし、サイドモールが消えた原因は、セダンの減少だけが原因なのでしょうか。

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