なぜ爆騰?「80スープラ」が1000万円超え!? 新車時の3倍に価格が高騰するワケ

走行距離約1.6万キロの極上ワンオーナー車で1000万円!

 そんな80スープラの極上品が発見され話題となっています。

 このスープラは、アメリカ・フロリダ州のボカラトンにある「アトランティスモーターグループ」という中古車販売店から販売されています。

 1994年式で走行距離は1万6243キロ。カスタムされていないノーマル状態を維持しているため、かなりの極上車ともいえます。

 車両を所有していたオーナーは新車購入後、約25年間手放さず大切に保管しながら乗っていたそうです。

 走行距離からもわかるように、たまにクルマの状態を保つために走行する程度しか利用していないため、新車同様の状態ともいえます。

 北米仕様のスープラですので、左ハンドルであることはもちろん、マイル表示のメーターとなり、インテリアはブラックで統一された本革を採用。本革シートの中古車でありがちなひび割れや擦れも無く、純正フロアマットの汚れもありません。

 ミッション形式は4速AT。センタークラスター辺りには純正のオーディオやエアコンのスイッチが並んでいるのがわかります。

 アナログ式のダイヤルやカセットテープのオーディオなどが備え付けられており、1990年代の雰囲気を醸し出しています。

 極上の程度であることから、室内保管されていたことはいうまでもありませんが、なんと長期間運転しないときはホイールを外し、温度管理された場所で保管されていたようです。

 そのおかげでローターやディスクの錆もほとんど見当らず、もちろんスペアタイヤに関しても同様です。

 写真でエンジンルームを確認しても、ゴム部品のひび割れや金属の腐食もほとんどなく、もはや博物館に展示できるレベルの状態と言っても過言ではありません。

温度管理された場所で保管されていた極上品の「80スープラ」(Copyright c JamesEdition.com)
温度管理された場所で保管されていた極上品の「80スープラ」(Copyright c JamesEdition.com)

 また、前オーナーはマニュアルやウインドウステッカー、車載工具などの付属品はすべてプラスチックケースに入れて保管されていたようです。

 気になるその価格は、約1000万円とかなり高額に設定されています。

 日本の中古車市場も調べてみると、400万円から800万円程度で販売されており新車販売当時の価格290万円から480万円と比べるとかなり高額であることもわかります。

 ちなみに同年式で走行距離が近い車両で探してみると、1994年式走行距離1万キロの車両だと約1100万円程で販売されています。

 ひと昔前の世代のスポーツカー自体が全体的に希少価値が上がって来ていることに加え、とくに海外では希少なエアロトップであることや映画「ワイルドスピード」にも登場する車であることが、このような価格となる大きな理由ではないでしょうか。

 中古車は一点物で、この先二度とお目にかかれない車両と考えれば、例え1000万円といえども決して高すぎる値段ではないはず。

 今後時間が経つにつれ、さらに価値が高まると考えると、どのように値段が変わっていくのかにも注目していきたいところです。

https://www.jamesedition.com/cars/toyota/supra/1994-toyota-supra-twin-turbo-hatchback-2-door-for-sale-10567368

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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