英国車が大集結!! 最新ベントレーで行く「浅間サンデーミーティング」

ワインディングで驚かされた「フラスパ」の実力とは

 さて、今回の「浅間サンデーミーティング」参加に付随するかたちながら、東京と軽井沢/浅間を往復するロングドライブの機会を得た2台のベントレー最新モデルは、双方ともに素晴らしいものであった。

会場に到着した、2台の最新型ベントレー。左がコンチネンタルGTで、右はフライングスパーである
会場に到着した、2台の最新型ベントレー。左がコンチネンタルGTで、右はフライングスパーである

 まず東京から軽井沢を経て、浅間山麓に至る往路でステアリングを委ねられたのは、新型コンチネンタルGT。W型12気筒ツインターボエンジンで4輪を駆動する、スーパーカーはだしの超豪華クーペである。

 土曜の移動日は本降りの雨に見舞われ、635psという怪力の超高性能車を走らせるには、あまり好適とはいえないコンディション。ところが、首都高や関越自動車道を走る高速クルージングでは4WDの特質を生かして、文字どおり矢のように突き進んでゆく。

 また群馬・高崎で高速を降りて、安中市から軽井沢に至る旧道に進路を定めたのちも、このクルマの好印象は変わらなかった。ちょっとくらい路面が荒れていても、まるで何事も感じさせないスタビリティを見せつける。

 その一方で、FR由来となるMSBプラットフォーム上に構築されていることから、前後の重量バランスが大幅に向上。ロール角/ロールスピードともに緻密な制御をおこなう48Vアンチロールバーの効力も相まって、もとより得意としていた高速コーナーに加えて、碓井峠旧道のタイトコーナーであっても、まるで良くできたFRスーパースポーツのごとく洗練されたハンドリングマナーを披露しつつ、嬉々としてカーブに長大なノーズを向けるのだ。

 でも筆者をもっと驚かせたのは、復路で東京まで乗った新型フライングスパーである。フライングスパーは、電動式の後輪操舵システムをベントレーとしては初めて採用。

 この効果は目覚ましいもので、ホイールベース/全長ともコンチネンタルGTより40cm以上も長いのに、タイトコーナーでの回頭性はほとんど変わらず、気持ち良いほどにクイックな動きを、それも極めてナチュラルに体感させてくれる。

 しかも乗り心地は、先代までのフライングスパーよりも明らかにソフトで快適至極。これなら、ショーファードリブンに供するにも好適だろう。

 そして、今回のドライブとイベント参加で何よりも感銘を受けたのは、2台の最新ベントレーが醸し出す、極上にクラッシィな雰囲気であった。

 クラシカルなエクステリアが、周囲の街並みのなかで見事なまでに映えるのに加えて、最上のフィニッシュが施されたインテリア越しに見る風景は、まるで映画やドラマの一シーンのようにも見えてしまう。

 秋の軽井沢や浅間に最も似合うのは英国車……、と勝手に思い込んでいる筆者だが、最新のベントレーは現在新車として入手できるイギリス車のなかでも、伝統的な「ブリティッシュネス」を最も濃厚に帯びているブランド。そして、最も軽井沢に似合う英国車と感じられたのだ。

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