なぜミニはこんなに人気!? 4年連続輸入車ナンバーワンの秘訣を聞いた

ミニ(MINI)が絶好調だ。2016年から4年連続で外国メーカー車新車登録台数トップとなり、先日は日本での販売台数が累計30万台を突破したと発表された。なぜMINIはここまで人気となったのか。BMWジャパンのMINI本部長に話を聞いた。

クラシックMiniの時代から日本人はミニが大好きだった

「MINIの累計販売台数が30万台を達成」。ビー・エム・ダブリューは2020年9月7日に、「2002年のBMW製MINIの発売から19年で30万台の販売を達成」したことを発表した。

 ちなみに直近でもMINIの販売は好調で、JAIA(日本自動車輸入組合)が発表する外国メーカー車モデル別新車登録台数においても、2016年から4年連続でトップを連覇しており、2020年の上半期(1月から6月)も1位となっている。簡単にいってしまえば「MINIは、日本で一番人気のある輸入車」であるということだ。

MINI3ドア(MINIクーパーS)。日本では2016年から4年連続で輸入車ナンバーワンの座についている
MINI3ドア(MINIクーパーS)。日本では2016年から4年連続で輸入車ナンバーワンの座についている

「そもそも日本人は、昔から本当にMINIを愛してくれています」と答えたのは、ビー・エム・ダブリューでMINIディビジョン本部長を務めるピーター・メダラ氏。メダラ氏のいう“そもそも”とは、BMW製ではない、いわゆるクラシックMiniのことだ。

 1950年代に誕生したクラシックMiniは、その生産が2000年まで続いた。しかし、その最期の売れ行きは、世界的に見れば決して高いものではなかった。当然、英国オックスフォードの工場を閉鎖する話も出た。だが、日本のクラシックMiniに対する高い需要が、その終盤を支えたというのだ。

「最初にクラシックMiniが作られたのは1959年のこと。設計は、“サー”アレック・イシゴニス氏です。当時は、燃料不足という状況で、効率的なクルマとしてMiniは生まれました。そして、イシゴニス氏の友人であるジョン・クーパー氏が、Miniの潜在的なポテンシャルを見抜き、強いエンジンを搭載しました。実用的なデザインと、クーパー氏のビジョンの組み合わせで、アイコン的なMiniが誕生したのです。

 ですから、デザインとドライブのダイナミクス、このふたつがMINIの本質であると考えています。そして、日本の目の肥えたお客様にとって、クラシックMiniが備える優れたデザイン、品質、ドライビングのダイナミクスは完璧な商品でした。それがMINIの成功のレシピだと考えます」とメダラ氏はいう。

 また、クラシックMiniからBMW製MINIへ移行しても、「BMWは、そうしたMINIの歴史や伝統を大切にしています。もともとのルーツに忠実にやっていこうと決めています。常に本物なのです」(メダラ氏)ということで、MINIの人気が維持されているというのだ。

 クラシックMiniを認めた日本ユーザーだからこそ、MINIの伝統を守るBMW製MINIも受け入れたということなのだ。

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