なぜミニはこんなに人気!? 4年連続輸入車ナンバーワンの秘訣を聞いた
目の肥えた日本のファンはデザインを重視する
現在のMINIは、欧米をはじめ、日本などアジア地域でも広く発売されている。そんななかでの日本の存在感はいかほどのものなのか?
「MINIにとって、日本は世界のトップ5に入ります。“日本のお客さまは、こういうモノを求めています”と本社に言えば、耳を貸してくれます。日本は非常に重要なマーケットです」とメダラ氏はいう。
具体的には、世界中の市場のなかでMINIの売り上げナンバーワンは英国で、日本は5位になるという。ただし、日本はBMWとMINIの売り上げ比率でいうとMINIの割合が高く、伸び率も高いという。2000年から2006年というBMW製MINIの初期モデルでは36%、そして直近の2014年から2019年では、50%も販売台数が伸びているというのだ。
「MINIに対して、“小さすぎる”とか“実用性が足りない”というコメントもあります。結婚などでライフステージが変わって、もう少し大きなクルマを欲しい方もいらっしゃいます。そこで私たちは、MINIクラブマンやMINIクロスオーバーを出してきました。どちらもMINIのDNAは引き継がれており、ファンドライブもでき、新しく家族が増えても乗せられますし、新しい趣味にも対応できます」
3ドアハッチバックというMINIの基本モデルに対して、2007年にステーションワゴンとなる「MINIクラブマン」を、2010年にSUVの「MINIクロスオーバー」を追加。2014年には3ドアハッチバックをベースにした「MINI5ドア」も生まれている。
こうしたバリエーション増加が、販売台数の伸びに大きく貢献したというのだ。
「日本で販売されるMINIの内訳は、3ドアと5ドアのハッチバックが半分ほど。MINIクラブマンとMINIクロスオーバーが、それぞれ2割ずつです。一番、数多く売れているのがMINI5ドアで、世界の他の市場と比べると、日本はMINIクラブマンの割合が高いのが特徴です。世界市場では、MINIクロスオーバーがもう少し多く売れています」とメダラ氏。
日本でMINIクラブマンが多い理由は、「日本人のお客様はデザインを見る目が肥えています。それと日本のほとんどのお客さまは街乗りが中心なので、サイズ感がフィットするのでしょう」とメダラ氏は分析している。
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最後にMINIの未来はどうなるのかをメダラ氏に尋ねてみた。
すると、その答えは「非常にワクワクしています!」と語る。しかも、絵にかいたようなビッグスマイルだ。「ただし、未来のMINIに対して具体的な話はできないんですよ。ただ、ヒントはあります。それが電動化。それが未来のひとつの重要な要素となります」とコメントする。
「いま、世界は新型コロナ禍などでストレスが溢れています。でも、MINIに乗ればハッピーになれます。MINIが道を走ると、見た人みんなも笑顔になる。MINIが増えると笑顔が増えるんですね」とメダラ氏は続けた。
ハッピーそのもののメダラ氏のビッグスマイルでインタビューは終了した。
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