トイレで食事も!? 16年経過した総工費2億円「豪華トイレ」のいま 高速道の凄いトイレたち
まだまだある! スゴいトイレたち
日本道路公団が解散し、民営化されて以降、高速道路のトイレ近代化にいち早く踏み切ったのはNEXCO中日本です。
「おもてなしトイレプロジェクト」と題して、最新技術を盛り込んだ驚きのトイレが管内のSA・PAに続々と登場しています。
●新東名 NEOPASA駿河湾沼津(上り)
お城のような外観でおなじみのNEOPASA駿河湾沼津(上り)には、お姫様気分を味わえるトイレがあります。
商業施設の2階にあり、柔らかさや華やかさを演出する丸みを帯びたデザインやオシャレな照明、楕円形の鏡など、女性ゴコロをくすぐる工夫が満載。なかでも1台ずつスペースが確保されているパウダールームが人気です。
●新東名 NEOPASA清水
『日本トイレ大賞~国土交通大臣賞~』を受賞したトイレがNEOPASA清水にあります。
凄いのはトイレの数。快適なロビー空間や、ユニバーサルデザイン、使いやすく清潔なパウダールームなどの最新設備はもちろんですが、評価対象となったのは、トイレの利用率のログデータを集め、そのビッグデータを独自のロジックで解析して、最適なトイレ数を割り出したそうです。
むだに多すぎず、けっして少なすぎない、“行列ができないトイレの数”をずばり算出することに成功したことが日本トイレ大賞受賞の理由です。
なお、同様の方法で算出された「最適トイレ数」は、NEOPASA清水以外にも新東名高速道路の各SA・PAで導入されています。
●東名 日本平PA
近代化トイレが初めて導入されたのは、東名高速の日本平PAです。
開放的で明るい空間を演出するトップライトの採用や、快適で機能的なロビー。そしてつねに清潔感をキープできるよう、床の素材にはそれまでのタイルからデパートで使用されているようなゴムを採用しています。
混雑が起こらないように、トイレの数とレイアウトも大きく変更しています。
●東名 EXPASA足柄(下り)
東名 EXPASA足柄(下り)では、必要なときにエリアキャストが飛んでくる「清掃依頼ボタン」の実験中です。
ボタンを押すとわずか数分でエリアキャストが到着。汚れている箇所を確認し、すぐさま清掃を実施してキレイしてくれるのですが、この間わずか約15分とスピーディに作業してくれます。
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NEXCO中日本管内のトイレでは究極のトイレ美化をおこなっています。
人の手が届かないパイプや浄化槽などの匂いを独自配合の洗浄剤を使って清掃。納豆菌や酵母菌、乳酸菌を使った洗浄剤で、尿石を食べ、その数を自ら増やして汚水槽に入り込み、さらに臭いの元から食べてくれるとのことです。
愛媛県産業技術研究所が製法を公開している「えひめAI」という洗浄剤を参考に製造した洗浄剤で、効果は抜群。1か月でほとんど匂いを感じなくなったそうです。
世界でもほかに例がないほど充実した日本の道路休憩施設ですが、これからも最新技術を駆使したユニークなトイレが登場するのではないでしょうか。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
世界一高い高速道路料金なんとかしたらこれ
僕の出番ですね
そもそも、高速道路は無料化になる予定だったはず。毎日の通勤で生活費を切り詰めて使用している人もいます。高速道路は、パピリオンではないです。無駄な建設費を押さえて料金を下げる努力を何故しないのか、実際にこういった物を見ると日本という国が悲しくなります