車の引っ越しで忘れがち? 「ETC再セットアップ」ではどんな作業が必要なのか

引っ越しでクルマのナンバーが変わったとき、忘れがちなのがETCの再セットアップです。ETCにナンバープレートの情報を読み込ませる作業ですが、これはどのように手続きすればいいのでしょうか。

便利に利用できるETC どんな時に「再セットアップ」が必要?

「ETC」は、いまや高速道路利用時にはなくてはならないシステムです。国土交通省の2020年7月のデータでは、ETC利用率は92.7%にまで上昇しています。

 一度使い慣れてしまうと元には戻れないほどに便利なETCですが、車両タイプごとに適正な料金を課金するために、車載器に車両情報を登録する必要があるほか、一定の条件に該当した場合は「再セットアップ」をおこなう必要があります。いったい、どんな作業なのでしょうか。

ETCの再セットアップが必要となるのはどんなとき?
ETCの再セットアップが必要となるのはどんなとき?

 車両情報の車載器セットアップ作業は、ETCの不正利用を防止するために暗号処理など高度なセキュリティ処理を実施する必要があり、技術や信頼性についての審査をパスした登録店でおこなうことになっています。

 そして、ETCを利用するには、車載器に登録された車両情報が正しい状態でないと規約違反となります。

 この車両情報は車検証に記載されているナンバープレートなどの情報で、利用料金を正しく課金するために必要なものです。

 そこで、再セットアップが必要となるのはどんな時か、具体的な作業内容などをセットアップ登録店に聞きました。

――ETCの再セットアップが必要になるのはいつでしょうか。

 基本的にクルマの車検証に記載されている内容に変更があった場合は、再セットアップが必要です。引っ越しした場合や中古車を購入した場合などです。

 具体的には、情報発行元(ITS-TEA)と店舗間で、セットアップに必要な情報を暗号化してオンラインで送受信して「セットアップカード」に書き込み、そのカードを車載器に読み込ませるだけの作業ですので、早ければ数十分後にはETCが利用可能になります。

 店舗で車検証と運転免許証を提示していただき、備え付けの「セットアップ申込書」に必要事項を記入し、車検証上の車両使用者(車載器利用者本人)であることを確認してから再セットアップをおこないます。

 次世代型システム「ETC2.0」の車載器については、経路情報を活用したサービスのために、「ID付きプローブ情報」と呼ばれる車両を特定できる走行位置の履歴などの情報を、高速道路上に設置されたITSスポットに送信するので、お客様のご承諾の意思表示も必要となります。

 またETC2.0対応車載器を取り付けるクルマに、従来のETC車載器が装着されている場合は取り外す必要があります。

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