メルセデスSUVの旗艦モデル「GLS」はどう進化? 最新ディーゼルモデルに乗ってみた
2.6トンの重さを感じさせない一体感のある走り
先に言っておくが、走りの仕上がりも申し分ない。
試乗したのは、300ps・700Nmを発生する最新の3リッター直列6気筒ディーゼル「OM656型」を搭載する「400d 4MATIC」だが、そのドライバビリティは、現時点で世にあるディーゼルのなかでも最良と思えるほど。静かで振動が小さく吹け上がりもなめらかで、リニアなレスポンスと力強いトルクにより扱いやすい。いたって快適にドライブすることができる。
足まわりの完成度も上々だ。進化したマウントや電子制御ダンパーを備え、乗員や荷物の重量にかかわらず常に一定の車高を維持するという高性能エアサスは、路面の凹凸をなめるようにいなし、快適な乗り心地を提供してくれる。
メルセデスらしい正確なハンドリングも、さすがというほかない。
これほど大きくて重く、重心も高くバネ下の重いクルマが、とてもそうとは思えないほど一体感のある走りは、いままでのSUVの常識を打破するものといえる。重さを感じさせない、というよりも、こんなに重いのにこれほど軽やかに走れることに驚かされるというニュアンスだ。静かで快適で洗練された上質な乗り味に加えて、じつは運転する楽しさまでも持ち合わせている。
400d 4MATICですらこんなによくできているのに、さらに上級の「580 4MATIC」には、路面の凹凸やカーブの状態に合わせて車体を理想的に支持するアクティブサスペンションが日本初搭載されたというから、いったいどんな走りを見せてくれるのか興味津々だ。一方、試乗車にはオフロードエンジニアリングパッケージが装着されていたのだが、悪路走破性も相当に期待できそう。いずれそれらもぜひ試してみたいところだ。
今回は短時間の試乗だったので、先進安全運転支援系の装備に関しては、その真価を実感できるほど試せていないものの、ACCの追従性能や、車線を維持するステアリング制御などを試すと、いかに優れたものであるかの片鱗はうかがえた。現時点で最新最良のものが与えられていることには違いない。
メルセデスSUVラインナップのフラッグシップであり、世にあるSUVの中でも最高峰に位置するGLSの最新モデルに興味を持っている人は少なくないだろうが、全体としては予想を超える素晴らしい完成度であったことをお伝えしておきたい。
1263万円からという車両価格はそれなりにズシッとくるが、得られるものも間違いなく大きい。
Mercedes-Benz GLS400d 4MATIC
・車両本体価格(消費税込):1263万円
・試乗車オプション込合計価格:1347万6000円
・全長:5220mm
・全幅:2030mm
・全高:1825mm
・ホイールベース:3135mm
・車両重量:2590kg
・エンジン形式:直列6気筒ディーゼルターボ
・排気量:2924cc
・駆動方式:4MATIC(4WD)
・変速機:9速AT
・最高出力:330ps/3600-4200rpm
・最大トルク:700Nm/1200-3200rpm
・燃費(WLTC):10.9km/L
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤサイズ:前275/45R21、後315/40R21(AMGライン装着車)
トルク配分くらい取材しろよ、OM656そんなに凄くないけどねw
まさか頂点のGLSも左右ハンドルで前輪へのトルク配分が違うとか?
右ハンドルは舵取り機構の取り回しの都合で前輪への駆動に障害があるとか聞いたことあるけどね。
とにかくメルセデスだTOYOTAだ何かと持ち上げたところで双方大したことないんだけど何故か?信者が多いなw