BMW、20年ぶりに「ti」の名が復活! FFホットハッチ「128ti」登場
独BMWは2020年10月7日、コンパクトハッチバック「1シリーズ」をベースにした新型モデル「128ti」を発表、同年11月から発売すると発表した。
VW新型「ゴルフGTI」の対抗馬となるFFホットハッチ
独BMWは2020年10月7日、コンパクトハッチバック「1シリーズ」をベースにした新型モデル「128ti」を発表、同年11月から発売すると発表した。
128tiは、1シリーズのフラッグシップモデル「M135i xDrive」の下に位置するスポーツハッチバックだ。搭載されるエンジンは2リッター直列4気筒ターボで、265hp・400Nmの最高出力・最大トルクを発揮する。組み合わせるトランスミッションは8速ステップトロニック・スポーツ(8速AT)で、M135iと同じトルセンLSDを標準装備する。
128tiは、専用のMスポーツサスペンションを標準装備。車高は10mmローダウンされ、俊敏性を高めるように設定された「BMW Performance Control(BMWパフォーマンス・コントロール)を備える。
128tiには、1シリーズのすべてのモデルに採用されているARB(タイヤスリップ・コントロール・システム)テクノロジーも装備される。これは横滑り防止装置DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)を経由することなく、直接エンジンコントロールユニットでスリップ状況を検知し、FF車特有のアンダーステアを抑制するものだ。
前出のとおり駆動方式はFFで、車両重量は4WDの135i xDriveよりも約80kg軽量化され、1520kg(EU準拠)となる。0-100km/h加速は6.1秒、最高速度は250km/h(リミッター)というパフォーマンスを誇る。
エクステリアでは、ブラックのキドニーグリルと直径90mmのデュアルブラッククロームテールパイプフィニッシャーを標準装備する。
フロント/リアのエアカーテンは赤く縁取られ、サイドシルには「ti」のレタリングが入るのが特徴だ。ボディカラーのストームベイメタリック、ミネラルグレーメタリック、サファイアブラックメタリック、またはアルパインホワイトのモデルは赤となり、メルボルンレッドメタリック、ミサノブルーメタリックを選んだ場合、サイドシルのアクセントと「ti」バッジは黒で表示され、シルはボディ同色となる。
ブレーキはM135i同様のMスポーツブレーキが装備され、フロントキャリパーは赤く塗装される。18インチのYリムアルミホイールが標準となる。
ドイツでの車両価格は4万1574.79ユーロ(日本円で約520万円。ドイツの付加価値税16%含む)だ。
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BMWにとって「TI」は、スポーティなモデルを象徴している。TIとは「TurismoInternazionale(国際的なツアラー)」の略で、1960年以降、BMW「1800TI」や「2002TI」、そして「323tiコンパクト」「325tiコンパクト」などに付けられた。
新たに登場した128tiは、2000年に登場したE46型3シリーズ「325tiコンパクト」以来、20年ぶりに復活したTIとなる。
128tiのライバルとなるモデルは、欧州でこの9月3日から受注が開始されたFFホットハッチの代表格、フォルクスワーゲン新型「ゴルフGTI」だろう。
ゴルフGTIに搭載される「EA888 evo4」と呼ばれるエンジン、2リッターの直列4気筒TSIは、245ps・370Nmの最高出力・最大トルクを発揮、トランスミッションは6速MTまたは7速DSG(DCT)を組み合わせる。
スペック的に128tiと新型ゴルフGTIは、イーブンといっていいだろう。
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