RX-8の再来!? 観音開きドアが復活! マツダ「MX-30」と「CX-30」の違いとは

マツダ「MX-30」は、同社として「RX-8」以来の採用となる観音開きドア「フリースタイルドア」を搭載したコンパクトSUVです。すでにラインナップされている「CX-30」とはどのような違いがあるのでしょうか。

使い勝手はどう? 観音開きSUV「MX-30」

 マツダは2020年10月7日に新型SUV「MX-30」を発売しました。近年SUVラインナップを強化しているマツダにとっては、既存のSUV4車種に加えて登場する新たなコンパクトSUVとなります。

 4車種のなかでも、「CX-30」はボディサイズがMX-30とほぼ同じとなるなど、マツダ内で競合することが想定されますが、いったいどのような違いがあるのでしょうか。

マツダ新型「MX-30」
マツダ新型「MX-30」

 まず、MX-30とCX-30のボディサイズおよび外観をそれぞれ比較していきます。

 MX-30のボディサイズは全長4395mm×全幅1795mm×全高1550mm、ホイールベースは2665mmです。一方、CX-30は全高がMX-30より10mm低い1540mmに設定されている以外、ボディサイズおよびホイールベースは同一となります。

 なお、最低地上高はMX-30が180mm、CX-30が175mmです。

 外観デザインを比較すると、両車ともにマツダのデザインテーマ「魂動デザイン」をベースとしながら、MX-30では印象に強く残る塊感を表現。

「Human Modern」をデザインコンセプトに、外観はシンプルかつ自然な余白を感じさせるデザインにすることで、魂動デザインの幅を広げるという新たな取り組みがおこなわれました。

 ただシンプルなだけでなく、リアドアからリアフェンダーに向けてうねり感を表現することで、大胆な塊そのものが持つ美しさが際立たせています。

 また、MX-30はマツダとして2012年まで販売していたスポーツモデル「RX-8」以来の観音開き構造となる「フリースタイルドア」を採用しています。

 リアドアハンドルが不要となるデザイン上のメリットを生かし、2ドアクーペのような伸びやかなデザインを実現しました。

 前席を開かないと後席の乗り降りができないという実用上のデメリットはあるものの、フロントドア82度、リアドア80度まで開く専用設計のヒンジを採用したことで、乗降性や荷物の積み下ろしがしやすい設計としました。

 一方、書道の筆づかいの動きにデザインの着想を得たというCX-30は、伸びやかかつ3次元的な曲面を多用した外観が特徴的です。クルマの動きとともに、周囲の景色がS字型に揺らめきながらボディに映り込み、光の移ろいが感じられます。

 そしてCX-30の後席ドアはヒンジドアを採用しているので、前席ドアを開かなくても後席の乗り降りが可能です。

 次に両車の内装を比較すると、ともに水平基調のデザインではあるものの、両車まったく異なる独自の内装を採用。

 特徴的なポイントとしては、MX-30は空調操作類にタッチパネル式を採用していること、逆L字型のシフターを採用していることが挙げられます。CX-30は空調の操作は物理的なボタン式を採用し、シフトレバーはストレート式です。

 また、MX-30は内装にコルクを用いた素材を採用していている点も特徴となります。

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