超豪華5m級ミニバン!? ホンダ「北米オデッセイ」から「エリシオン」 ニーズにマッチなモデル達

そういえば…あったねホンダ「モビリオ」。東南アジアで復活していた?

 オデッセイやエリシオンにように現地のニーズに合わせて販売されているホンダのミニバンとして「モビリオ」があります。

 かつて日本市場において、2001年から2008年まで販売していましたが、現在でもタイやインド、インドネシア、フィリピンなどの東南アジアで販売されているのです。

 当時、日本で販売されていたモビリオは、先進的なスタイルとコンパクトでありながら広い室内空間と使いやすい7人乗りコンパクトミニバンでした。

 パワートレインは、余裕のあるパワーで街中も高速道路もスムーズに走れる1.5リッターVTECエンジンと、低燃費かつハイレベルのクリーン性能を持つ1.5リッターi-DSIエンジンを搭載。

 日本ではモデル末期に、パワースライドドアを全車に標準装備するなど快適装備を充実させ、堅調な販売を見せていましたが、後継車として現在のホンダのミニバンラインナップを支えるフリード/フリード+が後に登場したことにより、ラインナップから姿を消しました。

東南アジアで販売される「モビリオ」
東南アジアで販売される「モビリオ」

 現在のモビリオは、2014年1月から東南アジアの各国で販売され、なかでもインドネシア国内でもっとも販売台数の多いMPV(日本のミニバン)の低価格帯市場に、ホンダとして初参入するモデルでした。

 パッケージとしては、3列シートで乗車定員7名分という広々とした室内空間を特徴としながら、現地でニーズの高い全長4400mm以内の駐車スペースに収まるコンパクトなサイズです。

 パワートレインは、1.5リッターVTECエンジンを搭載し、高い走行性能と低燃費を両立。さらに、路面状況を考慮したSUV並の最低地上高185mmを確保しています。

 モビリオについて、当時の本田技研工業株式会社 代表取締役 社長執行役員の伊東孝紳氏は、次のように述べていました。

「モビリオは、ホンダがインドネシア市場向けに開発した最初のモデルで、現地のお客さまの要望を十分に反映しながら、お求めやすい価格とホンダならではの高い品質を実現したモデルです。

 今後も現地のお客さまのニーズに合わせた魅力的な商品を積極的に投入し、インドネシアでのビジネスをさらに拡大していきます」

※ ※ ※ 

 現在では、モデルのグローバル化が進み同じベースのクルマを仕向地毎に仕様を変更して販売することで、開発・生産にかかるコストを抑える方法を各自動車メーカーはおこなっています。

 しかし、それぞれの国や地域で相当数な販売台数が見込める場合などでは、今回の北米版オデッセイや中国版エリシオン、そして東南アジア向けのモビリオなどが市場に投入されるのです。

 そして、その日本版の最たる例が軽自動車となり、日本の独自規格として現在の新車市場の約4割を占めるほどのシェアを獲得するなど、自動車メーカーのグローバル化とガラパゴス化は上手い具合で共存しているといえます。

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1件のコメント

  1. なぜこれを日本でも出さなかったのか?って思う。

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