スバルの宝「水平対向エンジン」は他形式と何が違う? さまざまなメリットとは
よく聞くクルマ用語「OEM車」とは
正解は【4】の「ジャスティ」です。
ジャスティは、1984年から1994年まで1リッター/1.2リッター直列3気筒エンジンを搭載した自社生産のコンパクトカーとして販売された後、一度国内販売を終了。
海外専売車として販売された時期を挟んで、2016年にダイハツ「トール」(1リッター/1リッターターボ直列3気筒エンジン)のOEM車として国内での販売が再開されました。

2020年現在、スバルが自社生産するクルマはすべて水平対向エンジンを搭載しています。一方、OEM供給を受ける車種はすべて直列エンジンです。
※ ※ ※
OEM車とは、他社に製造してもらって自社の車種ラインナップとして販売するクルマのことを指します。
自社の製造ラインで作ることができないクルマも販売可能になるので、ラインナップが拡充されることや、コスト低減につながることがメリットです。
OEM車は国内外問わず多くの自動車メーカーで見られる手法で、前出のジャスティは、トヨタにも「ルーミー」としてダイハツから供給されています。
また、2020年の1月から6月に登録車販売台数首位となったトヨタ「ライズ」も、ダイハツ「ロッキー」のOEM車です。
ジャスティ以外にもダイハツ製の軽自動車がスバルにOEM供給されており、ダイハツ「タント」はスバル「シフォン」、ダイハツ「ムーヴ」はスバル「ステラ」、ダイハツ「ハイゼット」はスバル「サンバー」として販売されています。
それぞれの自動車メーカーのノウハウを生かしたり、開発の効率化をおこなう方法としては、OEMのほかに共同開発という手法も見られます。
共同開発によって生まれた車種としては、トヨタとスバルの2社で販売される水平対向エンジン搭載のFRスポーツカー「86/BRZ」や、日産と三菱の合弁会社・NMKVが主導して開発した「デイズ/eKワゴン」などがあります。
CASE(「C:Connected(コネクティッド)」「A:Autonomous(自動運転)」「S:Shared&Service(シェアリング&サービス)」「E=Electric(電動化)」の頭文字)への対応などで開発コストの増大が懸念されるなか、自動車メーカー同士で協力する取り組みは、今後も重要となるでしょう。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
Writer: くるまのニュース編集部
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