台風直後にパンクが急増! 落下物で車を傷つけないために注意することは
台風が過ぎたあとにガレキが散乱し、それを踏んでしまうことによってタイヤのパンクが急増します。どのようなことに気を付けて走行すればよいのでしょうか。
台風直後は散乱したがれきを踏んでパンクが急増
台風が去った直後は、木の枝や看板、ガラス片など、強風で飛ばされてきたと思われるさまざまなものが道路に落ちています。
なかには避けきれずにクルマで踏んでしまい、タイヤをパンクさせることもあるでしょう。
JAFロードサービス救援データによると、2019年度(2019年4月から2020年3月)における出動理由のトップ3は、一般道路では、「過放電バッテリー」(68万9335件/33.96%)、「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」(37万6912件/18.57%)、「キー閉じ込み」(14万9135件/7.35%)となっています。
高速道路においては、「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」(2万5827/38.58%)、「燃料切れ(8020件/11.98%)」、「事故」(4926件/7.36%)です。
一般道、高速道路いずれもタイヤのパンクが上位になっており、この傾向は近年変化がないようです。
そして気になるのはパンクの原因です。大手カー用品店にパンクの原因を聞いたところ、「一般道路では落下物を避けきれずに踏むことによるパンク、高速道路ではタイヤの亀裂や空気圧不足によるバーストが多い」とのことでした。
JAFも2020年9月7日に、公式Twitterで「台風のあとはタイヤのパンクが急増!」と注意喚起をしています。
JAFでは、「2018年9月に、関西・四国地域を中心に全国で大変な被害をもたらした台風21号における車両トラブルで、もっとも多かったのがタイヤのパンクでした。これは、強風でがれきが散乱した道を走行したためと考えられます。台風が過ぎても油断は禁物。運転前に道路状況の確認をお願いします」と注意を促しています。
台風とパンクの関連は想像以上に深く、JAFの出動件数でも明らかです。台風のあとはパンクが急増するというデータを公開しています。
台風21号の影響が大きかったと思われる2018年9月4日(火)から6日(木)までの3日間、タイヤのパンクによるJAFロードサービスの出動は、大阪府で1930件(前年同期件数1346件)、兵庫県では1040件(同791件)と増加しています。
「とくに多かったのは大阪府内におけるタイヤのパンクです。3日間で782件と前年同期252件の約3倍に増加しています。台風の強風で道路上にがれきが散乱し、その上を走行したことによってパンクが起きたものと考えられます。」(JAF担当者)
台風による落下物はタイヤをパンクさせるだけではなく、ガラスが割れてしまうトラブルも多く発生しています。
2019年8月にJAFが発表した内容にによると、2018年の台風21号でクルマのガラスが割れるトラブルは、大阪府内で186件(前年同期件数:1件)、兵庫県内では11件(前年同期件数:0件)発生しています。
前年(2017年)はほとんど要請がなかった理由での出動依頼が急増しているので、これも台風によるトラブルと考えられます。
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