ダイエット110キロに成功したBMW「M3 CSL」はいま

注目の「M3 CSL」の落札価格は?

 そんなE46型M3 CSLがシルバーストーンオークションに登場した。

 今回オークションに出品された個体は右ハンドル車。といっても日本で販売されたものではなく、イギリス仕様車として生産されたものだ。そのためメーターは、マイルとkmのダブルスケールとなっていて、走行距離は9000マイル(約1万4400km)でしかない。

トランクリッドやリアディフューザーなど、控え目な空力特性を改善するパーツが装着される
トランクリッドやリアディフューザーなど、控え目な空力特性を改善するパーツが装着される

 装備的には、標準ではレス仕様となっていたエアコンやオーディオ、HIDヘッドライトは、オーナーがオプションとして装備をしていたため、CSLとはいえ、快適に公道を走行することができるようになっている。ただし、PDC(パーク・ディスタンス・コントロール)については、工場出荷時にオーナーのリクエストで削除されているため、装備されていない。

 さらにブレーキは、オリジナルからAPレーシング製キャリパーへと変更されているほか、サスペンションはKW製に交換済みだ。

 ここまでの好コンディションなE46型M3 CSLとなると、かなりの高額となることも予想され、実際シルバーストーンオークションの予想落札価格も、7万5000ポンド−8万5000ポンド(邦貨換算約1060万円−1200万円)となっていた。

 そして実際の落札価格は、7万3125ポンド(邦貨換算約1035万円)であった。

通常モデルのE46型M3なら、すでに初期型は20年、最終モデルであっても14年が経過していることから、現在、500万円程度の予算で手に入れることは可能だ。

 しかし希少なCSLであり、かつオリジナルの状態を保っている個体であるので、1000万円を超えた落札価格は納得できるものといえるはずだ。

 ちなみにこのE46型M3には、アメリカン・ル・マンシリーズに参戦するための、ホモロゲーションモデルとして生まれた、公道走行が可能な「M3 GTR」というモデルも販売されていた。

販売台数は、わずか10台のみ。こちらは4リッターV型8気筒でドライサンプのP60B40型エンジンが搭載されていたが、当時の販売価格は25万ユーロ(邦貨換算約3150万円)と、非常に高額であった。筆者はM3 GTRの実物を目にしたことはなく、もちろん運転したこともない。これがオークションに登場してきたら、はたしていくらくらいになるのだろうか。

 興味はもちろんあるが、M3 CSLよりも高額になることは間違いないだろう。どこかのオークションに出品されるのをウォッチしておこう。

【画像】「M3 CSL」のダイエットした場所をチェックする!(18枚)

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