贅沢を超越したロールス・ロイス「ゴースト」の新境地とは

贅沢の先にある「ゴースト」の世界とは?

 新型ゴーストでもうひとつ特記したいトピックは、ロールス・ロイスでは「Effortless(労力要らず)」と呼ぶ、前後とも電動開閉が可能になった観音開きスタイルのドアを開いた先、すなわちインテリアにある。

●「Post Opulence」の哲学のもと、次世代のラグジュアリーを提示

ロールス・ロイス「ゴースト」の0-100km/h加速は4.8秒、燃費は欧州混合で6.4-6.6km/L
ロールス・ロイス「ゴースト」の0-100km/h加速は4.8秒、燃費は欧州混合で6.4-6.6km/L

 現在のロールス・ロイスでは、注文主の意向を受けて内外装の設えを決めるビスポーク制がデフォルトである。その「ビスポーク・コレクティブ」の新型ゴーストで選択可能となった「Illuminated Fascia(イルミネーテッド・フェイシア)」は、これまでのグッドウッド製ロールス・ロイスではアイコンのひとつとなってきた、光ファイバーが天井に星空を描く「スターライト・ヘッドライニング」を、さらに発展させたものといえるだろう。

 新型ゴーストの助手席側ダッシュボードにセットされたイルミネーテッド・フェイシアは、こちらも世界初のビスポーク装備だ。エンジンを始動すると「GHOST(ゴースト)」の文字に加えて、850もの光ファイバーによって構成された星座が煌めくという。同じくビスポークとして選択できる「スターライト・ヘッドライニング」と合わせて、新型ゴーストのコンパートメント内に満天の星空、そしてファンタジックな雰囲気を醸し出すことになったのだ。

 ところで、デビューから10年の時を経ているにもかかわらず、これまであまり言及される機会のなかったことなのだが、初代ゴーストはドライバーズサルーンとしても最上級の資質を備えていた。

 そしてその資質は、すべてが刷新された新型ゴーストでは、さらなる高みに到達したと見て間違いないだろう。

 しかし、ロールス・ロイス社が新型ゴーストにおいて体現しようとしているのは、単にクルマとしての完成度だけには留まらないようだ。

 新型ゴーストは、世界でもっとも豪華にして絢爛なロールス・ロイスの命運を握るモデルながら、「Post Opulence(豪華絢爛のその先→贅沢からの脱却)」、つまり旧来のラグジュアリーカー観から一歩進んだデザインワークを旨としていたという。

 そして新型ゴーストの世界初公開とほぼ時を同じくして、「Rolls-Royce」のブランドロゴをリニューアルするとともに、これまでの自動車メーカーから脱却し、ジャンルを超えた高級に挑む「ハウス・オブ・ラグジュアリー」への抜本的進化を目指すという報道がなされた。

 世界最高級の自動車ブランドとして君臨しながらも、新しい境地を目指すロールス・ロイス。そして、その新フィロソフィを初めて体現した新型ゴーストは、間違いなくこれからのラグジュアリーカーの趨勢を占うことになるだろう。

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