ブームに乗ってメチャメチャ増えた!? 乱立していた頃のミニバン5選
評価は高かったものの強力なライバル出現で生き残れなかったミニバンとは!?
●ホンダ「ストリーム」
ホンダはオデッセイ、ステップワゴンの大ヒットを受け、次の一手として低床・低全高で5ナンバーサイズのスポーティミニバン「ストリーム」を、2000年に発売しました。
ボディサイズは全長4550mm×全幅1695mm×全高1590-1605mmとコンパクトで、狭い道が多い都市部の住宅地でも取り回しがよく、発売からわずか10か月で10万台以上を販売するヒット作になります。
エンジンは、トップグレードに新開発の2リッター直列4気筒DOHC i-VTECを搭載。最高出力153馬力を誇り、クラス初の5速ATが組み合わされるなど、優れた動力性能を発揮しました。
そして、「2000年-2001年 日本カー・オブ・ザ・イヤー」をシビックシリーズの1台として受賞するなど、高い評価を得ます。
しかし、2003年にストリームとコンセプトやボディサイズが類似したモデル、トヨタ「ウィッシュ」が登場すると、一気にシェアを拡大。
ホンダは2003年9月にマイナーチェンジしてテコ入れを図り、テレビCMでは「ポリシーは、あるか」というキャッチコピーでトヨタを挑発するも、販売力ではかないませんでした。
2006年に2代目ストリームが登場すると、よりスポーティになり、一時は人気を盛り返しましたが、低全高でヒンジドアのミニバンのニーズは低下しており、2014年に生産を終了。
実質的な後継車は「ジェイド」ですが、こちらも2020年7月をもって販売終了となってしまいました。
●マツダ「ビアンテ」
2008年に発売されたマツダ「ビアンテ」は、ミニバンラインナップ拡充を目的に「プレマシー」をベースに開発。
全長4715mm×全幅1770mm×全高1835mm(2WD)のボディはプレマシーよりも大型化したことで、同クラスで最大級の室内空間を誇っていました。
ビアンテ最大の特徴は外観デザインにあり、ヘッドライトからAピラーにつながる有機的なフロントフェイスは、かなりアグレッシブな印象です。
室内のユーティリティでは、2列目シートの足元に前後長863mmの広々としたスペースを確保して、開放感を高める「リビングモード」、2列目シートを左右に分割する「ウォークスルーモード」、そして荷物を満載に積み込むことができる「ラゲッジモード」など、多彩なシートアレンジを実現していました。
また、シートのレイアウトは後列にいくに従いヒップポイントが高くなるように設定され、どこのシートに座っても良好な前方視界が得られることで閉塞感を軽減しています。
搭載されたエンジンは最高出力144馬力の2リッター直列4気筒直噴と、165馬力の2.3リッター直列4気筒の2種類を設定。
かなり個性的なミニバンだったビアンテですが、マツダは2017年にミニバン市場から撤退してSUVの開発に注力すると宣言し、同年、ビアンテの生産を終了しました。
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現在、世界的に人気が高いSUVですが、日本では3列シートのモデルに注目が集まっています。
現行モデルではマツダ「CX-8」や、三菱「アウトランダー」、ホンダ「CR-V」などが3列シートです(グレードにより設定されるモデルもあり)。
あるディーラーのセールス担当いわく、こうした3列シートSUVはミニバンからの乗り換えが多いとのことで、子育てがひと段落したユーザーが購入するケースが増えているようです。
3列目のシートを使うシチュエーションは数少なくても、やはり有ると安心感がありますから、今後はさらに乗り換え需要が高まると予想されます。
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