アメリカの誇り 新旧フォード「GT」は期待を裏切らない9000万円!!
ル・マン24時間レースでクラス優勝した「GT」の落札価格は?
一方のシフト・モントレーに姿を現した2017年式GTは、予想落札価格が80万−95万ドル(邦貨換算約8400万円−1億円)と相当に高額。
そもそもフォードは、このモデルのオーナーを決定するにあたって、長期間所有することを条件としていたが、2020年までの3年間でこの車両オーナーへの条件はクリアされたということなのだろうか。
●2017 フォード「GT」
初代GTと比較すると、第2世代のGTは、エッジの効いたエアロダイナミクスをさらに最適化したボディワークを実現していることが分かる。
正式に発表されたのは2015年のNAIAS=デトロイト・ショーだが、誰もがその美しさと前衛的なフォルムに一瞬息を飲んだのは紛れもない事実だった。そしてフォードがまだ、世界の頂点を極めるスーパーカーを作り出すことができるメーカーであることを証明した瞬間でもあった。
この2代目GTの設計と生産は、フォードの高性能車部門である、フォード・パフォーマンス・ヴィークルズと、さまざまなメーカーに最新の技術を提供するマルチマティック社との共同でおこなわれた。
生産もマルチマティック社が担当し、実際には2017年からその生産が開始されている。参考までにこの年にデリバリーされたGTは、250台を計画したものの、わずかに138台だった。
リアミッドのエンジンも時代を反映している。搭載されるのは3.5リッターV型6気筒ツインターボ(エコブースト)で、最高出力は656psを達成。組み合わせられるトランスミッションは7速DCTだ。このパワーパッケージで、0−60マイル(約96km/h)加速3秒未満、最高速は216マイル(約346km/h)を実現したのだ。
2代目のGTは、レースにも積極的に参戦した。特筆すべきは2016年のル・マン24時間レース。ここでフォードGTは、あの1-2-3フィニッシュからちょうど50年後に、LM-GTEクラスで優勝を飾ったのである。
走行距離は1300マイル(約2080km)未満という出品車。実際の落札価格は85万8000ドル(邦貨換算約9060万円)と予想を裏切らなかった。フォードGTはいつの時代も、アメリカの誇りであり、象徴的な1台なのだ。
アスファルト8では。2005フォードGTは、とろいけどな。