炎天下の車内は要注意! 消毒用アルコールやパソコン放置で爆発の危険性も
ノートパソコンは高温になると爆発する可能性も
緊急事態宣言発出以降、自宅でリモートワークをおこなう人が増え、現在では新しい生活様式として定着していますが、環境によっては自宅ではなく、クルマのなかで仕事をする人も多くいます。そこで欠かせないのがノートパソコンです。
ちょっとした用事でクルマを離れる際にノートパソコンを車内に置いておくこともあると思いますが、長時間の放置で最悪爆発という事態も考えられます。また少しの時間でも、トラブルを招くことがあるのです。
そこで、NECのビジネスPC担当者に、その危険性を聞いてみました。
「真夏の車内は高温となりますので、筐体(きょうたい)や接点部分の変形や、バッテリーの劣化、装置の故障の恐れがあります。また、筐体が高温(もしくは低温)のままでは、電源が入らない機種もあります。
また、長期の高温(もしくは低温)環境への放置は、装置寿命を縮めることにもつながりますので車内への放置は避けていただくよう、ウェブサイトならびにマニュアルでも案内をさせていただいております。
なお、弊社ビジネスノートパソコンの動作に適した温度条件は、5度から35度です。保管時はまず電源をまず落としていただくことも、案内させていただいております」
同社のウェブサイトを見ると、バッテリーを長持ちさせるには高温になる場所には放置しないということを挙げています。
「炎天下の自動車のなかにバッテリーを取りつけたノートPCを放置することは好ましくありません。盗難防止の意味でも、外出先ではなるべく携行し、涼しいところで保管しましょう」とのことです。
リチウムイオン電池は高温で保存すると劣化が早くなるとし、「日差しが強い日中の自動車内へのパソコン放置」「気温30℃を超える部屋でのパソコンの保管」を避けるように注意を呼び掛けています。
また、「安全にお使いいただくために」のマニュアルには以下の注意点があります。
・本製品を高温になる場所(直射日光が当たる場所、閉め切った自動車内など)に保管、放置しないでください。バッテリーパックが発熱、発火、破裂することがあります。
・次のような場所で使用/保管しないでください。誤動作や故障の原因になることがあります。
長時間直射日光が当たる場所/熱のこもる場所/夏の閉めきった自動車内など
同じ精密機器であるスマートフォンは簡単に携帯できるので忘れることは少ないでしょうが、持ち歩くには少々重量があるノートパソコンの場合、ちょっとした時間ならと放置しがちです。
しかし、短時間でも車内放置は危険なことに加え、盗難の危険性もありますので、車内放置は避けるようにしましょう。
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感染予防やテレワークは、新しい生活様式では常識となりつつありますが、消毒用アルコールを使いたい場合、携帯タイプや除菌ウェットシートに変えて、車内には置きっぱなしはやめましょう。
万が一、消毒用アルコールを放置してしまった場合は、念のためにまずは窓を開けて、しっかり換気をすることが大切です。
また、ノートパソコンを車内に短時間置いておかなくてはならないときには、電源を落とし、日の当たらない場所や車外から目につかない場所に置いたり、高温のまま起動しないなどの対処法を覚えておきましょう。
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