メルセデスAMG「ワン」が走行テストを開始! F1技術を搭載した3億円のハイパーカー
メルセデス・ベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは2020年8月18日、トータル出力1000馬力超というプラグインハイブリッド(PHEV)ハイパーカー「ONE(ワン)」が、最終的なパワーユニットを搭載した市販型プロトタイプの走行テストが開始されたと発表した。
メルセデスAMGワンはまさに「公道を走れるF1マシン」
メルセデス・ベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは2020年8月18日、トータル出力1000馬力超というプラグインハイブリッド(PHEV)ハイパーカー「ONE(ワン)」が、最終的なパワーユニットを搭載した走行テストが開始されたと発表した。
ベンチテストが中心だった「ワン」の開発が、現在はテストコースで集中しておこなわれるようになっている。プロジェクトのリーダーたちは、トータル出力1000ps以上となる、非常に複雑なハイブリッド・パワーユニットのテストを許可した。
ダイナミックテストやドライバビリティのチェックに加え、アクティブエアロダイナミクスにも焦点を当てた開発がおこなわれている。フロントフェンダーの可動式ルーバーや大型の可変式リア2段ウイングなど、さまざまなアクティブコンポーネントの作用は、風洞の外でもその有効性を確認している。
大規模な動的テストと並行して、アファルターバッハにあるメルセデスAMGの拠点では並行して開発作業が続けられている。さまざまな車両のシステムが、車内のシミュレーターで日々試されているという。
メルセデスAMG「ワン」は、まもなくドイツのサーキット、ニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)でのテストがはじまる。
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メルセデスAMG「ワン」は、2017年のIAA(フランクフルト・モーターショー)でコンセプトモデル「メルセデスAMG プロジェクト ワン(Mercedes-AMG Project One)」として世界初公開された、メルセデス初となるハイパーカーだ。同年10月には、第45回東京モーターショーにも出展されている。
メルセデスAMGの創業50周年を記念して企画されたモデルで、メルセデスAMGの最新F1技術を投入。エンジンはF1マシン譲りの1.6リッターV型6気筒ターボを搭載。1万1000rpmまで回る高回転型エンジンは最高出力680ps以上を発生する。
さらにフロントに2基、リアに2基の計4基のモーターを搭載し、4輪を駆動する。モーター出力と合わせると、ワンのシステム全体の最高出力は740kW(1000ps)以上となる。フロントモーターは左右それぞれに駆動力を配分することで、高いコーナリング性能を誇るという。
800Vという高電圧の「EQ Power+」システムを搭載するプラグインハイブリッド(PHEV)で、最大25kmのEV走行が可能だ。
最高速度は350km/h以上、0-100km/h加速は2.2秒以下、0-200km/h加速は6秒以下というパフォーマンスを誇る。車両価格は272万ドル(約2億9000万円)で、生産台数は限定275台。すでに完売しているという。
メルセデスAMGワンの納車は2021年になる見込みだ。
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