「駐車」「車線変更」苦手… コロナ禍で運転不慣れなペーパー&運転初心者も増加 スムーズな運転のコツとは
上手な車線変更のためには、入りたい車線の速度に乗ることが重要
駐車のほかに苦手意識を持たれやすいのが「車線変更」です。
片側2車線以上ある道路を走行しているクルマが車線変更しようとしたら、後続車から強烈なクラクションを鳴らされていた、という光景を見たことがある人もいると思います。
クラクションを鳴らされて「怖い思いをした」と感じたドライバーのなかには、車線変更しようとした自車の速度が周囲の速度(流れ)に乗っていないという自分のミスが原因だった、というものもあるといいます。元教官のI氏は次のように話します。
「初心者にありがちなのが、『安全運転=ゆっくり走る』と勘違いしてしまうことです。
スピード超過はもちろん良くありませんが、周囲にはその車線なりの流れ(速度)があります。その流れより遅いクルマが目の前に割り込んできたら、危険だと感じますよね」
基本的に、道路上ではクルマは常時動いています。たとえば時速50キロで流れている車線に時速40キロで合流した場合(速度差が時速10キロ)、1秒間で約2.778mずつ接近する計算になります。
ウインカーを出してから車線変更まで何秒かかかることを考えると、車間距離はすぐに詰まってしまうのです。
「車線変更の上手なコツは、入りたい車線の速度に自分のクルマの速度を合わせることです。速すぎたり遅すぎたりするから、スムーズに合流や変更ができないのです。常に周囲の流れを意識して、流れに乗る運転を心がけるといいかもしれません」(元教官I氏)
ウインカーは、道路交通法(施行令第21条第1項)で、進路を変える場合には3秒前に合図を出すことと定められています。
周囲に車線変更の意思を示すことも厳守して車線変更をすれば、スムーズに完了できるはずです。
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最近のナビは優秀で、降りたいIC(インターチェンジ:高速の入り口や出口)が近付くと音声で教えてくれます。
しかし、古いデータのナビを使用している場合は新しいICを表示しないので分からなかったという場合や、運転そのものに集中してしまい、気付いたら降りたいICやJCT(ジャンクション:ほかの路線との立体交差)を通過してしまった、ということも考えられます。
そして、IC付近で降りるのか降りないのかで迷ってしまいフラフラするのも、初心者ドライバーにありがちな行動といわれています。
気づかずに目的のICやJCTを通り過ぎてしまった場合は、慌てずに次のICを目指しましょう。
次のICでは、ETC装着車であっても一般レーンに進み、料金所のスタッフに申し出るのが正しい対処法です。目的地までの戻り方を料金所スタッフが案内してくれます。
高速の場合、1区間がそれなりの距離になりますが、慌てると重大な事故を起こしかねません。「次のICで戻ればいいや」くらいのゆったりした気持ちで運転することも大切です。
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駐車にせよ車線変更にせよ、ウインカー操作やハンドル操作を早めに開始、でも操作は丁寧に、ということを忘れなければスムーズに運転できるということです。
車線変更にコツがあるとすれば、ちらちらバックミラーを眺めて「車線を変えるならあのクルマの後だな」とイメージし続けることくらいかな。で、変える段になったら目標のクルマが並んだところでウインカー、と。