国産車では絶滅寸前!? 便利なリアガラスハッチ搭載車が激減したワケ
ガラスハッチ減少はコストとボディ剛性の問題か?
現在ではあまり注目されていない装備のひとつとなっている開閉式リアガラスハッチですが、装着車が減った理由は何なのでしょうか。自動車業界関係者は、次のようにいいます。
「まず大きな理由のひとつは、製造コストの問題だと思います。リアゲートを分割式にするより1枚のゲートにしたほうが、当然ながら製造コストは安くできます。
またボディ剛性の確保にも関連してくるかもしれません。分割されたリアゲートより1枚の強度を持ったゲート(ドア)のほうが、当然ながらボディ剛性を確保しやすいという側面があります」
開閉式リアガラスハッチはパーツ点数が増える分だけ製造コストが高くなってしまい、後ろからの衝突などでリア周りを修理する場合には余計に費用がかかってしまう可能性も高いでしょう。
ラゲッジスペースをあまり活用しないユーザーにとっては、メリットが少ないかもしれません。
その一方で、BMW「3シリーズ ツーリング」に乗るオーナーは次のようにいいます。
「ミニバンのようなにフロアが低すぎて物が取れないという問題もなく、リアゲートを全開にしたときにラゲッジスペースから荷物が落ちてしまうこともなくなり、趣味の釣具の小物などを紛失する心配がかなり減りました」
仕事や趣味の道具をラゲッジスペースにたくさん積むオーナーにとって、開閉式リアガラスハッチはかなり利便性が高いといえます。
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開閉式リアガラスハッチではありませんが、ホンダ「ステップワゴン」で採用された「わくわくゲート」と呼ばれる分割式横開き式補助ドアは評判も良かったのですが、2020年におこなわれた一部改良では非装着車も設定されました。
しかしわくわくゲートを実際に使ってみると意外に便利で、残してほしい装備のひとつであるといえます。
また、ジープの人気車種「ラングラー」と「グランドチェロキー」はガラスハッチを採用しています。国産車では減少していますが、海外においては需要がある装備なのかもしれません。
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