台風が多発する夏のドライブに注意! 風雨のなかやむなく運転する際に気をつける事とは?

危険な場所は回避!でも、浸水・冠水時はどうすれば?

 台風が接近しているときは、走行する場所にも注意が必要です。

 道路の冠水によるクルマの浸水や強風による横転などの危険性があるため、普段利用するルートではなく、なるべく被害の危険性が低いルートを選ぶことが大切となります。

台風被害のイメージ
台風被害のイメージ

 では、どのような場所が危険なのでしょうか。

 まず、高架下や立体交差点のアンダーパス部、地下道など、地面より標高が低く水が溜まりやすい場所は、集中豪雨や河川の増水、海の高潮などによって排水能力を超えた場合、冠水が起こりやすい場所となります。

 次に、橋の上や海岸沿いなど風を遮るものがない場所や、トンネルの出口など横風が強く吹き抜ける場所、ビルの谷間や山間部などの風が流れ込みやすい場所など、強風の影響を受けやすい場所はハンドルが取られやすく、横転の危険性が高まるので注意しましょう。

 なかでも、一般的に地上から高い位置を通る高速道路は、強風の影響を受けやすいだけでなく、一般道よりスピードを出して走行するため、あおられたときの流され具合やハンドル操作への影響も大きくなります。

 また、高速走行中は、タイヤと路面の間に水が入ることでタイヤが浮いた状態になり、滑ってしまう「ハイドロプレーニング現象」が起きやすく、ハンドル操作やブレーキが効かなくなって事故に繋がる危険性もあるため、台風が接近している時の高速走行はなるべく避けたいところです。

 これら以外にも、山や崖のそばなどは台風の大雨で地盤がゆるみ、土砂崩れなどが発生する危険性もあるので避けた方が良いでしょう。

 事前に「冠水路マップ」や「ハザードマップ」などで、走行する道に危険な場所がないかを確認し、それらを回避した迂回ルートを検討して対策することが重要となります。

 しかし、どんなに危険を回避する対策をおこなっていても、走行中にクルマが浸水・冠水してしまうリスクはゼロではありません。

 万が一、浸水・冠水してしまった場合は、どうすればよいのでしょうか。

 走行中に道路が冠水してしまった場合、速度が速いと巻上げる水の量が増え、エンジンに水が入りやすくなってしまうので、まずはスピードを落しましょう。

 一般的にクルマが走行可能な水深は、乗用車であればドアの下端、クルマの床面が浸からない程度といわれています。

 もし、アンダーパスやスリバチ状の道路に水たまりが発生した場面に遭遇したときは、見た目だけでは水深を測ることができないため、絶対に入らずに引き返すようにしましょう。

 万が一、マフラーの排気口やバンパーの下面まで浸水してしまった場合は、水がクルマの内部に侵入してしまい、何かしらの影響が出る可能性があるため、すぐにクルマを止め、エンジンを停止させてください。

 停止後は、故障や火災などが起こる可能性があるため、水が引いた後もエンジンはかけないようにしましょう。

 もし、道端に寄せるなど、その場からクルマを移動させたいときは、シフトレバーをニュートラルにして、手で押して移動するようにしてください。

 高電圧のバッテリーが搭載されている電気自動車やハイブリッド車が冠水した場合、漏電の対策が施されていますが、システム停止後の再起動は絶対に避け、むやみに触ることはせず、その場からすぐに離れましょう。

 その後、JAFや自動車販売店などに連絡し、その指示に従って対処してください。

※ ※ ※

 繰り返しになりますが、台風接近の情報がある場合は不要不急の外出は控えるのが大前提です。

 しかし、どうしても運転しなければならない状況では、ちょっとした油断や焦りが、思わぬ事故の原因になることもあるため、いつも以上に安全運転を心がけなければいけません。

 また、危険を回避する為の事前対策も重要です。

 もし途中で危険を感じたときは無理な運転をせず、避難してやり過ごすなど、あくまでも身の安全を最優先して運転するようにしましょう。

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