コロナ禍でドアバイザー装着率に変化あり? 車移動で注目の換気手段
ドアバイザーは意識しないで装着している?
従来のドアバイザーは、雨天時でも窓を開けて車内の換気をできることがメリットであることから、愛煙家などに重宝されてきました。
しかし近年では、愛煙家そのものが減少していることや電子タバコが普及してきたことから、「タバコを吸うからドアバイザーをつける」という明確な需要は減りつつあるようです。
一方で、愛煙家の減少とドアバイザーの装着率の減少は必ずしもリンクしないようです。
前述のように、2010年から2017年にかけてドアバイザーの装着率はおよそ6%減少したといいますが、JTの調査では、同時期の喫煙者の減少率はおよそ23%であり、ドアバイザーよりも大きく変化していることがわかります。
この要因は、ドアバイザーの販売構造にあります。先述の販売店のコメントにもありましたが、ドアバイザーの多くは、フロアマットやETCと合わせた基本的なオプション品をまとめたパッケージのなかのひとつとして販売されます。
多くの場合、こうしたパッケージオプションは数万円の範囲内であり、新車購入時の予算に占める割合はわずかです。
徹底的にコスト削減を求めるユーザーは、あえてパッケージオプションを選択せずに、自動車用品店などで汎用品を購入する場合もありますが、多くのユーザーはパッケージオプションを選択するでしょう。

また、ドアバイザーをはじめとするディーラーオプションは、販売店にとっても利益率を高めるためにも積極的に販売したいもののひとつとされています。
もちろん、ユーザーにとって不利益になるものをすすめることはありませんが、ドアバイザーのようなベーシックなオプションは、パッケージ化することで、必需品として見せたいというねらいもあるようです。
このように、新型コロナウイルスの影響でにわかに注目を浴びているドアバイザーですが、意外にもドアバイザー単体での装着率はまだ大きな変化を見せてはいないようです。
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ドアバイザーは、新車販売時にパッケージオプションのひとつとして装着されることが多いという特徴から、意識して装着するかしないかを判断することは少ないのかもしれません。
一方で、新型コロナウイルスの影響によってクルマ移動および車内の換気に注目が集まるなかで、「あえてドアバイザーをつけたい」というユーザーも増えてくるのではないでしょうか。
Writer: くるまのニュース編集部
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