バックモニター装着率は上昇も後退時事故なぜ減らない? 依存しすぎでメリットがゼロにも

停車状態からバックで発進する際、急に歩行者や自転車が現れてヒヤリとしたことはありませんか。最近は運転席から見えない死角をカバーしてくれるバックモニターを装着するクルマが増えていますが、それでも後進時の事故がなくならないのはなぜでしょうか。

クルマの後退時に必ず注意すべきこととは

 大型トラックやバスなどは、ほとんどの車両に装着されているバックモニターですが、アメリカでは2018年5月以降に販売される乗用車には装着が義務化されており、日本でも2016年から国土交通省が義務化の検討を始めました。

 いまや多くの新車に装着される装備ですが、現在でも後退事故は起き続けています。どのようなことが原因として考えられるのでしょうか。

後退時にバックモニターへ依存する危険性とは
後退時にバックモニターへ依存する危険性とは

 交通事故総合分析センター(ITARDA)によると、2011年以降、乗用車の新車出荷台数に対するバックモニター装着率は年々上昇し、2016年には約4割のクルマが装着しているといいます。

 一見、バックモニター装着率が上がり、安全性が高まっているように思えますが、事故が減らない原因として挙げられるがバックモニターへの依存です。映し出された映像に頼りすぎることで、バックモニターの死角付近の確認が疎かになっているのです。

 JAFは、YouTube公式アカウントで、さまざまな交通場面から危険を予測するトレーニング「実写版 危険予知トレーニング」の動画を公開しています。

 そのひとつに、駐車スペースからバックモニターだけを確認しながらバックで発進する乗用車が、クルマの左側を通り抜けようとする子どもに気づかず危うく事故になる、という再現動画があります。

 そこで、JAF東京支部事業課交通環境係の高木孝氏に、バックモニターの注意点について話を聞きました。

「バックモニターは、後方の確認がしやすくなるという点でドライバーの負担を軽減してくれます。

 モニターが搭載されているのであれば、積極的に活用し、事故の回避に役立てるべきですが、気をつけたいのは依存しすぎて、つい危険な行動をとってしまうことです。

 急に後退を開始したり安全確認を省略したりすると、せっかくの安全面でのメリットがゼロになってしまいます」

 教習所では後退時の安全確認として、バックミラーやドアミラー、さらには体をひねって目視で確認する方法を教えています。

「クルマの運転席に座った状態で見えない部分が死角です。バックモニターは、運転席から見えにくいクルマの後方を確認できる便利な装備ですが、モニターにはクルマの側方や前方は映りません。また、後方がすべてモニターに映るわけでもありません。

 とくにミニバンやSUVのような車体の大きいクルマは死角も大きく、背の低い子どもは見落としがちになります。駐車場では子どもの存在に十分注意して、バックする際はバックモニターだけでなく、ミラーや目視でも確認するようにしてください」(前出・JAF高木氏)

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コメント

2件のコメント

  1. 基本は目視、バックアイは駐車の仕上げの道具
    それを目視せずにミラーとカメラと言う僅な情報をうのみにしてか?ミラーで後退するのが上手い運転だと格好つけてるのか?かなり危ない現実だな。

  2. バックモニターに限らずサイドミラーまでモニター化してる現代。
    進化は退化と隣り合わせということでしょうか。
    自分の目で見る目視には敵わないと思うので、バックモニターは付いてますがチラ見する程度ですww