バックモニター装着率は上昇も後退時事故なぜ減らない? 依存しすぎでメリットがゼロにも

停車状態からバックで発進する際、急に歩行者や自転車が現れてヒヤリとしたことはありませんか。最近は運転席から見えない死角をカバーしてくれるバックモニターを装着するクルマが増えていますが、それでも後進時の事故がなくならないのはなぜでしょうか。

将来のミラーレス時代の安全性もドライバー次第か

 今後、電子式ミラーといえるカメラモニタリングシステム(CMS)が主流になり、従来のルームミラーやドアミラーもいらないミラーレス車の時代が到来するといわれています。

「ミラーレス車における視認可能な範囲の広さは、ともすればドライバーを油断させ、知らず知らずのうちに視点を特定の方向に集中させてしまうことがあります。

 バック時は、必要に応じて前後左右にも注意を向ける必要があることを忘れないでください。また、ミラーレス車であっても、乗車の前に異変がないかどうか、クルマの周囲を確認することも大切です」(前出・JAF高木氏)

ミラーの機能をデジタル化したクルマも増加傾向にある(写真:日産「キックス」のインテリジェントルームミラー)
ミラーの機能をデジタル化したクルマも増加傾向にある(写真:日産「キックス」のインテリジェントルームミラー)

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 前出のJAFの高木氏は、いくらクルマが進化しても、基本を忘れないことが大切といいます。一番危険なのは、慣れることで注意力が散漫になることでの安全確認を怠ることです。

 クルマは常に進化します、便利にもなりますが、それを使うドライバーが安全への意識、基本を忘れてしまえば、そうした技術は何も意味もありません。

 自宅の駐車場や、保育園や幼稚園の送り迎えで我が子を事故に巻き込んでしまうという痛ましいニュースを聞くことがあります。

 急いでいるとき、自宅の敷地内でつい安心してしまっているときこそ、基本を忘れず安全確認をおこないましょう。

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