低いのがカッコいい! 圧倒的に車高が低い国産スポーツカー5選
軽スポーツカーだって低いほうがカッコいい!
●ホンダ「S660」
最近ではスーパーハイトワゴン系など全高が高い軽自動車が人気になっていますが、軽自動車で走る楽しさを追求した「全高が低い」スポーツモデルも存在します。それが2015年に登場した「S660」です。
それ以前にも、ミッドシップの2シーターオープンスポーツ軽自動車として「ビート」がありましたが、1996年に生産が終了して以来、S660は19年ぶりに復活した軽スポーツです。
全長3395mm×全幅1475mm×全高1180mmのボディに、タルガトップ風の脱着式ソフトトップを装備。
64馬力を発揮する660ccターボエンジンをミッドシップに搭載した、後輪駆動の本格派です。トランスミッションは、7速パドルシフト付きCVTに加え、軽自動車としては初となる6速MTを設定。
現代のクルマに欠かせない安全装備として、フロントおよびサイドにエアバッグを装備。走りに直結する低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能やABS・トラクションコントロールなどの装備も充実させるなど、厳しい安全基準をクリアしているのも嬉しいポイントです。
なによりも全高1180mmという車高がもたらす低い着座位置と、運転席の後ろから聞こえる高回転なエンジン音は、軽自動車というよりミニマムサイズのスポーツカーと表現するほうが正しいでしょう。
●スズキ「カプチーノ」
1980年代後期から1990年代初頭のバブル期は、日本車が大きく飛躍した時代でした。ほかとは違う個性派がもてはやされた時代で、その波は軽自動車にも波及し、数多くの個性的な軽自動車が登場しました。
当時、ユーノス(マツダ)「ロードスター」の大ヒットを受けて、各メーカーがこぞってオープンモデルを登場させるなか、軽自動車がメインのスズキもオープンボディの軽スポーツカーを1991年に登場させました。それが「カプチーノ」です。
全長3295mm×全幅1395mm×全高1185mmと非常にコンパクトなボディながら、欧州のスポーツカーの伝統的スタイルであるロングノーズ&ショートデッキを採用。
当時、軽自動車最強といわれたスズキ「アルトワークス」のために開発された「F6A型3気筒ターボエンジン」をフロントへ縦置きに配置し、リアを駆動するFRを採用しています。
さらにルーフを3分割&取り外し可能にしたことで、フルオープンやタルガトップ、Tトップに変化させることも可能でした。
当時の軽自動車にはパワステが装備されていないモデルも存在しており、カプチーノもノンパワステ。特別仕様車でパワステ装着したモデルもありましたが、超硬派なスポーツカーでした。
車重はわずか700kgしかなく(マイチェン後はさらに軽量化され690kgに)、走り出せば1200mm以下の低い着座位置とパワフルなエンジンの組み合わせで、キビキビとした走りを楽しめます。
バブル景気が弾けるとともに、軽自動車はハイトワゴンブームとなってしまったため、わずか一世代で終了してしまいましたが、運転が上手になりたい若者にお勧めしたい、なかなか骨のあるスポーツカーでした。
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車高が低いクルマは、重心の低さによってコーナーでの安定感が増したり、空気抵抗を抑えつつダウンフォースを得られ高速走行が安定するなど、操縦性の向上や速さにつながっています。
またタイトな運転席で、クルマとの一体感が感じられるのも魅力のひとつだといえます。
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