お馴染みの車だけどなんか違う!? 海外仕様の日本車5選
1960年代の終わりから1970年代初頭にかけて、日本車の本格的な輸出が始まって以降グローバル化が進み、現在は世界各国で日本車が販売されています。そのなかには日本では販売していない海外専用車と、日本でも売っている車種が混在。そこで、日本で馴染みのあるモデルでも、日本仕様と微妙に異なる海外モデルを5車種ピックアップして紹介します。
日本仕様とは若干異なるモデルを紹介!
国産自動車メーカーは1960年代の終わりから1970年代初頭にかけて、本格的な海外進出を果たしました。当初は日本で生産して輸出していましたが、1980年代からは現地生産も始まり、現在は世界各国に工場を所有しているほどです。
そして海外で販売されているモデルには、日本で販売されていない海外専用車と、日本でも販売されているモデルを海外向けに改良しているケースが存在。
そこで、日本で馴染みのあるモデルでも、日本仕様と微妙に異なる海外モデルを5車種ピックアップして紹介します。
●ダイハツ「コペン」
2002年に発売されたダイハツ初代「コペン」は、軽自動車初の電動メタルルーフを装備した2シーターオープンカーです。また、660cc直列4気筒DOHCターボという、贅沢なエンジンを搭載したことでも話題となりました。
維持費の安さからセカンドカーとしても人気となり、2012年まで販売されましたが、この初代「コペン」は欧州に輸出されました。
欧州進出初期は日本と同じく660ccエンジンのままでしたが、後に1.3リッター直列4気筒自然吸気エンジンに換装され、ボディは国内仕様と同等ですが、仕向地の法規に合致するため最小限の変更が施されました。
なお、ハンドル位置は当初右のみでしたが、後に左ハンドル仕様も設定されています。
ちなみに、スズキ「カプチーノ」も欧州に輸出された実績がありますが、こちらは右ハンドルで660ccエンジンのままでした。
●トヨタ「エコー」
トヨタ初代「ヴィッツ」は「スターレット」に代わる次世代のコンパクトカーとして、1999年に発売されました。当初からグローバルカーとして開発され、「ヤリス」の名で欧州進出を果たし大ヒットを記録します。
そして、ヴィッツのデビューから少し遅れて、コンポーネントを共有する派生車として、トールワゴンの「ファンカーゴ」と4ドアセダンの「プラッツ」が発売されました。
このうちプラッツは北米でも「エコー」という名で販売されており、日本では販売されなかった2ドアセダンを設定。
日本でもかつては「カローラ」などで2ドアセダンがありましたが、1980年代には消滅してしまいましたが、アメリカでは「セクレタリーカー(主に働く女性が通勤などで使うクルマ)」として、コンパクトな2ドア車のニーズがありました。
エコーの2ドアは、ヴィッツの3ドアハッチバックに短いトランクを付けたようなイメージで、あまりスタイリッシュとはいえないフォルムだったためか、販売的には成功したとはいえず2003年にラインナップから消滅。
以降はヴィッツの3ドアハッチバックが後継車になりました。
●日産「300ZX」
1969年に誕生した日産初代「フェアレディZ」は、北米でダットサン「240Z」の名で販売されると、安価で高性能なスポーツカーとして大ヒットしました。
その後も日産を代表するスポーツカーとして代を重ね、1983年に3代目フェアレディZが登場すると、北米では1984年に「300ZX」として発売。
外観は初代、2代目のイメージを受け継ぎながらも一新され、エンジンは従来の直列6気筒の「L型」から、新世代のV型6気筒「VG型」となります。
トップグレードは「300ZX TURBO」で、200馬力を誇る3リッターV型6気筒ターボエンジン「VG30ET型」を搭載。
外観は日本仕様よりもワイドなフロントフェンダーに、リアにはオーバーフェンダーが装着され、16インチホイールを標準装備しています。
ほかにもヘッドライトはアメリカの法規で規定サイズのヘッドライトを使用しなければならず、日本仕様では横長の2灯式でしたが、北米仕様は幅の狭いヘッドライトと補助灯を組み合わせた4灯式でした。
なお、1989年に登場した4代目以降は、日本仕様と海外仕様で基本的なボディ形状が統一されています。
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