スーパーカー聖地をアバルトで巡る!! 至高の2泊3日ツアーに実際に参加してみた!

2020年3月10日から新型コロナウイルスの影響を受け、イタリア全土でロックダウンの措置が取られたが、ようやくイタリア国内を移動することができるまでになった。こうしたなか、7月10日から2泊3日の日程で、「モーターバレー」をアバルト「595カブリオレ」で巡るプレス向けツアーが開催。実際に参加した現地特派員からのレポートをお届けする。

スーパーカーの聖地「モーターバレー」とは?

 2020年7月、イタリアでもコロナ自粛が解けやっと自由に外に出ることができるようになった。そんな喜びを皆に届けるかのように、9台すべて違う色のアバルト「595カブリオレ」が数珠繋ぎになってモデナを走り抜けた。

 イタリアのクルマ関連のイヴェント会社として活躍をしているCanossa Eventsが企画した「モーターバレー・ツアー」。エミリア・ロマーニャ州の「モーターバレー(Motor Valley)」をアバルト595カブリオレでドライブするというツアーだ。

色とりどりのアバルト595カブリオレが、モーターバレーを駆け抜ける
色とりどりのアバルト595カブリオレが、モーターバレーを駆け抜ける

 先ずはこのモーターバレー(エンジンの谷)から説明しよう。

 エミリア・ロマーニャ州には自動車・バイク関連のメーカー、工場、ミュージアム、サーキットが集まっている。何を隠そうエミリア・ロマーニャ州には世界の誰もが知っているスーパーカーメーカー、フェラーリやランボルギーニが君臨しているのだ。

 モデナのマラネッロといえばフェラーリ、そしてボローニャのサンタアガタ・ボロネーゼといえばランボルギーニ。1970年代に流行った『サーキットの狼』では「ディーノ246GT」やランボルギーニ「クンタッチ」などのスーパーカーブームが起こり、子供達はスーパーカーに夢中になった。マセラッティもしかり、この辺りにはサーキット狼世代が興奮する物語が沢山転がっている。

 また、いま世界でもっとも注目を浴びている最高級スーパーカーメーカーのひとつであるパガーニも存在する。

 エミリア・ロマーニャ州は、そんな自動車に特化した自らの州をモーターバレーと名付け、世界中の観光客に呼びかけている。

 そしてCanossa Eventsは、モーターバレーをクルマで旅をする「モーターバレー・ツアー」を企画し、このツアーのために特別に用意したクルマがアバルト595カブリオレなのだ。

●ガレージ・イタリアが手掛けた特別なアバルトで

 Canossa Eventsが用意したアバルト595カブリオレは、ただのアバルトではない。ミラノにある気鋭のデザイナー集団、ファッションリーダーとして有名なラポ・エルカン氏率いるガレージ・イタリアに依頼して、10台限定の特別なリブレア(Livrea)のアバルト595カブリオレを製作したのである(今回のツアーは、このうちの9台が参加)。

パガーニ・ミュージアムの前に並んだアバルト595カブリオレ
パガーニ・ミュージアムの前に並んだアバルト595カブリオレ

 先ず、この10台のカラーを紹介しよう。

 Blue Pepper/Ruby Red/Matt Sunflower/Krypton Green/Tangerine Dream/Satin Perfect Blue/Gloss White Sparkle Gold/Matt Diamond Black/Satin Caramel Luster/Racetrack Greyと、カラーリストを見ただけでも何やら特別感を感じる。

 ボンネットにはリボンで包むように白いストライプ、ハンドルの中央にはイタリア国旗の3色マーク、シートのステッチはクルマの色と同色。そしてドアのサッシにもイタリア国旗の3色のストライプが入っている。勿論Canossa Events、ガレージイタリアのロゴもしっかりと入っている。

 2020年7月10日から12日の週末にかけて、「モーターバレー・ツアー」のメディアツアーがおこなわれた。モデナ辺りは何回も足を運んでいるが、アバルトでは走ったことはない。興味津々での参加となった。

 7月10日の金曜日の夕方、まずはホテルに集合。その後、このツアーに参加するメンバーと一緒にホテル内で食事。みな初めてなのでなんとなくぎこちない。外にはすでに各色のアバルト595カブリオレが停まっていた。さて、明日から私はどの色のアバルトに乗れるのだろう。

【画像】スーパーカーの聖地、「モーターバレー」はこんなところ(29枚)

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