スーパーカー聖地をアバルトで巡る!! 至高の2泊3日ツアーに実際に参加してみた!

ランボルギーニ、パガーニ、そしてフェラーリ三昧の旅

 翌日の7月11日土曜日の朝は、8時に朝食をとったあと、クルマのキーを渡された。

 私のクルマはピンクというかベージュというか、とても落ち着いた色だった。正式名はSatin Caramel Luster(サテン・キャラメル・ルスター)よく見ると、なんとなく透き通ったキャラメルのような色にも思える。各自指定されたクルマに乗り込みいざスタート。

運転したのは、ゼッケン9番、サテン・キャラメル・ルスター!
運転したのは、ゼッケン9番、サテン・キャラメル・ルスター!

 初めて運転するアバルト595カブリオレはオートマチック車だった(ほかにMT車も用意されていた)。さて、どんな旅が待っているのだろうか。

 初日のスケジュールは、先ずランボルギーニミュージアム・MUDETECから始まった。

●初日はランボ、パガーニ、フェラーリのミュージアムへ

 ランボルギーニ本社ミュージアムの前には、いつも大きなランボルギーニの旗がなびいている。コロナ後、ミュージアムを開けたばかりというランボルギーニのミュージアムで、エスクルーシブな「シアン・ロードスター」が見られたことはラッキーだった。

 次に訪れたのはパガーニミュージアムだ。パガーニミュージアムの前に9台のアバルト595カブリオレが整列。高級スーパーカーメーカーの真ん前に小さなアバルト、なんとなくくすぐったい気分。

 そしてこの日の最高のプレゼントが突然訪れた。なんと、ドイツに向かう直前のオラチオ・パガーニ氏が私たちを出迎えてくれたのだ。この偶然はラッキーというしかない。

 しかも、私たちに「ウアイラ・ロードスターBC」のポスターのお土産まで用意していてくれたのだ。オラチオ氏が去ってからは、クリスティーナ夫人が登場。

 彼女と一緒にミュージアムを回り、圧巻のパガーニの工場見学へ。超高級スーパーカーである「ウアイラ」や「ゾンダ」が目の前に沢山並んでいる光景はここでしか見られないだろう。

伝説の人、オラチオ・パガーニが!
伝説の人、オラチオ・パガーニが!

 目の保養で心は満足。次はお腹の満足を求めて、細いカーブ道をクネクネ、スイスイとドライブしながら、丘の頂上にあるリゾートホテルレストラン「Opera 02」に向かった。

 すでにこの時はアバルト595カブリオレにも慣れてきた。2300mmの短いホイールベースで、最高出力165psを前輪だけで駆動するアバルト595カブリオレで、カーブを抜ける愉しさを感じられるだけのゆとりも出てきた。MT車だったらさらに楽しさ倍増だろう。「Opera 02」までのワインディングロードを走っているアバルト595カブリオレは活き活きしていた。

 ドライブを楽しんでいるうちに「Opera 02」に到着。マラネッロから30分足らずでこんな素晴らしいホテルがあるとは知らなかった。緑を見ながらゆったりと昼食タイム。

 食事を終え、リラックスした後はこの日の最後の地点、マラネッロにあるムゼオ・フェラーリへ。ここでは「VIPエクスペリエンス」というプログラムで、ゆったりと解説付きでミュージアムを回ることができた。最後はカフェで一息。お土産も用意されており、フェラーリの豪華な雑誌をプレゼントを頂いた。

 夜はモデナの中心のレストランへ。さすがCanossa Events。彼らは「食」にも入念な注意を払っている。

 彼らのお勧めのレストランはモデナの街の中心にある「Ristorante Pomposa」。ここでモデナの特産料理を満喫。この頃になると参加者全員が顔見知りになり、打ち解けてきた。お互いに話が盛り上がって疲れも忘れ、長い間笑い声が絶えなかった。

●最終日はモデナをゆっくり散策

 さて、最終日の7月12日の日曜日。朝9時にホテルを出発して、モデナのムゼオ・エンツォ・フェラーリへ。

エンツォの生家をリニューアルしたエンツォ・フェラーリ・ミュージアムの建物では、歴代のフェラーリエンジンが展示されていた
エンツォの生家をリニューアルしたエンツォ・フェラーリ・ミュージアムの建物では、歴代のフェラーリエンジンが展示されていた

 ここにはエンツォ・フェラーリが育った家が改装されてミュージアムになっている。この日は、フェラーリが生産してきたエンジンがずらりと並んでいた。

 もうひとつのメインの建物にはエンツォ自身や、モデナ市の歴史資料が飾られ、中央にはフェラーリの歴史を語るクルマが展示されている。また、この会場の中には、1日に数回エンツォ・フェラーリの伝記映画が上映される。大きな画面と大音量のサウンドで建物全体が一体化。いつもフェラーリの演出には脱帽だ。どこを切り取ってもフェラーリ一色の世界が繰り広げられる。

 ムゼオ・エンツォ・フェラーリにクルマを置いて、最後はモデナの観光となった。観光ガイドと歩いてモデナの街の中央へ。ユネスコ世界遺産に登録されているモデナの大聖堂(ロマネスコ建築)を外から見学。

 歩いてモデナを散策することは滅多にないので、ガイドの説明付きの散策は貴重な経験となった。夕方、クルマをホテルまで走らせ、ここで2泊3日の「モーターバレー・ツアー」は終了。

* * *

 Canossa Enentsは、今後、9月/10月の週末に2泊3日の「モーターバレー・ツアー」をおこなうという。コロナ騒ぎでなかなか日本からイタリアまで足を運ぶことは難しいかもしれないが、2021年も開催予定なので記憶に留めておいていただきたい。

●モーターバレー・ツアー開催概要

・日程:9月/10月の週末に2泊3日(事前に日程・内容は要チェック)
・参加人数:基本的に2名1組で1台のアバルト595カブリオレを使用
・料金:550ユーロ(1名)/2名で1室×2泊、朝食×2、昼食×2、夕食×2、訪れるすべてのミュージアムの入館料を含む。ただし、宿泊と食事を省いたプランだと、1名330ユーロとなる
・問:www.canossa.com/motorvalley

【画像】スーパーカーの聖地、「モーターバレー」はこんなところ(29枚)

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