スバルSUV「フォレスター」なぜ堅調に人気続く? ターボ廃止後も走りで人気の理由とは
堅調販売の裏で芽生える、「燃費志向」という不安
先述の通り、直近では各メーカーから話題を集める新型車が続々と投入されています。それらは、フォレスターの売れ行きに影響はあるのでしょうか。

前出とは別のスバル販売店スタッフは以下のように話します。
「もちろん影響は無いとはいえませんが、そこまで大きくもありません。アイサイトを基本とした安全装備は人気ですし、デザインにおいてもフォレスター『一択』というお客さまも一定数いらっしゃいます。
しかし、e-BOXERについては、大きく意見が分かれてしまうようです。ハイブリッドといえば低燃費というイメージを持つお客さまは多いため、燃費というより走りにベクトルを向けたe-BOXERは、ハマらない方にはまったくハマりません」
e-BOXERは、販売店スタッフのコメントにあるように走りを重視したシステムのため、燃費がとくにすぐれている訳ではありません。
たとえば、2020年上半期にハイブリッドをラインナップするSUVのなかでもっとも販売台数の多かったトヨタ「RAV4」では、WLTCモードで20.6km/Lから21.4km/Lとなっています。
一方、フォレスターのe-BOXERは、WLTCモードで18.6km/Lと決して悪いとはいえませんが、競合となるRAV4と比較するとやや劣ってしまいます。
前出の販売店スタッフによれば、e-BOXERを搭載する「Advance」グレードは、販売の大部分を占める人気ぶりのようです。
今後、フォレスターは「燃費推し」の波に対抗し、これまでのような安定した人気をキープすることができるのか注目されます。
Writer: Peacock Blue K.K.
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