世界限定40台!! ランボルギーニ「イオタ」のDNAを受け継ぐ「Essenza SCV12」の全容とは?
アウトモビリ・ランボルギーニが、サーキット専用モデルの「Essenza SCV12」を発表。ランボルギーニ史上最強のエンジンを搭載したモデルは、どのようにして楽しむのだろうか。
世界限定40台、至高の体験をもたらすサーキット専用モデルとは?
2020年7月29日、アウトモビリ・ランボルギーニは、サーキット専用モデルの「Essenza SCV12」を発表した。
Essenza SCV12のデザインはランボルギーニ・チェントロスティーレが担当し、開発・設計はランボルギーニ・スクアドラコルセが担当。世界限定40台のランボルギーニ史上最速モデルの誕生である。
Essenza SCV12は、ランボルギーニの歴史上重要なモデルである「ミウラ・イオタ」や「ディアブロGTR」の直系のDNAを持つモデルだ。ミウラ・イオタが純粋にサーキットユースを目的に開発されたランボルギーニの最初のモデルであり、そしてディアブロGTRは最初にワンメイクレース用に30台生産されたモデルである。
アウトモビリ・ランボルギーニのCEO兼会長であるステファノ・ドメニカリ氏は次のようにコメントしている。
「Essenza SCV12は、私たちのブランドが提供できるもっとも純粋なトラックドライビング体験の象徴です。
ランボルギーニは、常に未来を見据え、新たな挑戦を模索しているブランドですが、私たちは自分たちのルーツと自分たちが何者であるかを決して忘れることはありません。
Essenza SCV12は、スーパースポーツカーメーカーとしての型破りな精神とモータースポーツへの真の情熱を完璧に融合させたモデルです」
●Born for the track
ランボルギーニが「ウラカンGT3」やワンメイクレース用の「ウラカン・スーパートロフェオ」で培ったエンジニアソリューションを用いて、トラック専用に開発されたのがEssenza SCV12である。
自然吸気のV型12気筒エンジンは、830ps以上を発揮。エグゾーストはCapristoが設計し、パフォーマンス向上だけでなく「これぞランボルギーニ」というサウンドを奏でるようチューニングされている。
トランスミッションは新たなX-tracシーケンシャル6速ギアボックスを搭載し、後輪駆動となる。
純粋なサーキット専用モデルであるが、コックピットにはロールゲージが一切ないのが特徴だ。新世代カーボンファイバーモノコックシャシにより、ローグゲージがなくともシャシ剛性は十分、FIAのプロトタイプ安全基準をクリアした、最初のGTなのである。
リアサスペンションは、ギアボックスに直接取り付けられたブッシュロッド式を採用。ホイールはフロントが19インチ、リアが20インチのマグネシウム製となり、ブレーキディスクとキャリパーはブレンボ製だ。
アウトモビリ・ランボルギーニの最高技術責任者であるマリッツィオ・レッジャーニ氏は次のようにコメントしている。
「Essenza SCV12は、1963年以来、ランボルギーニブランドのシンボルであるV12自然吸気エンジンの究極の姿です。
完璧なエンジニアリングの追求と、洗練されたエアロダイナミクス、未来的なデザイン、そして内部ロールケージのないカーボンモノコックなどの革新的なソリューションを組み合わせたプロジェクトです。
その結果、魅力的で妥協のないクルマが誕生しました。レースのために生まれたこのクルマは、ランボルギーニを世界的に有名にした特徴をサーキットで披露するために生まれたもので、ドライバーとギャラリーの両方に特別な感動を与えてくれます」
●Aerodynamics
エアロダイナミクスは、ランボルギーニ・スクアドラコルセのGTレースの経験がフィードバックされており、ダウンフォースは250km/hで1200kgをマーク。この数値は、GT3カーよりも高いダウンフォースレベルである。
フロントフードには、ウラカンのレーシングカーに典型的な中央リブを備えたダブルエアインテークを採用、ラジエーターからの熱い空気の流れを分離し、フレッシュエアをルーフ上のエアスクープに流す役割を担っている。
フロントにはスプリッターと2つの横方向のエレメント、サイドにはサイドシルに設置された垂直フィンにより、エンジンとギアボックスの冷却のための流れが最適化されている。大型の2段式リアウイングは角度の調節が可能だ。
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