世界限定40台!! ランボルギーニ「イオタ」のDNAを受け継ぐ「Essenza SCV12」の全容とは?

ライバルであるフェラーリ「FXXK-EVO」やアストンマーティン「ヴァルカン」より速い理由は?

 純粋なサーキット専用モデルであるEssenza SCV12には、公道モデルで課される安全基準が適用されないため、デザインに自由度がある。フェラーリ「FXXK-EVO」やアストンマーティン「ヴァルカン」と同じ位置付のEssenza SCV12のデザインを見てみよう。

●Design

サーキット専用スペシャルモデル、ランボルギーニ「Essenza SCV12」は、トラックエクスペリエンスだけでなく、カスタマーを最高のイタリアンホスピタリティでもてなしてくれるプログラムである
サーキット専用スペシャルモデル、ランボルギーニ「Essenza SCV12」は、トラックエクスペリエンスだけでなく、カスタマーを最高のイタリアンホスピタリティでもてなしてくれるプログラムである

 ボディでの最大の特徴は、ピットストップ中の作業効率を高めるために、3つの要素のみでボディワークが形成されている点だ。

 また、ボディにはスクアドラコルセの長年のパートナーである、プルタミナ、ピレリ、ロジェ・デュブイのロゴが配されている。

 ボディラインは基本的には流線型だが、ダイナミックなラインを描き、1970年代のプロトタイプのエッセンスが取り入れられている。

 フロントヘッドライトはヘキサゴンを採用し、ルーフのエアスクープやエアベント、ステアリングホイールなど、各所にランボルギーニのDNAが散りばめられている。

 また、「Y」のモチーフも各所に取り入れられており、インストルメントパネルとダッシュボード派、非対称のカーボン製「Y」のデザインとなっている。

 ディスプレイ付きマルチファンクション・ステアリング・ホイールのデザインは、F1のステアリング・ホイールからインスピレーションを得ており、ドライバーがリムから手を離すことなく、最高のエルゴノミクスと完璧なフィーリングをもたらしている。

 シートは、カーボンシェルを採用したFIA公認のOMP製で、ドライバーを包み込み、快適性、安全性、安定性を確保。

 ランボルギーニのチェントロスティーレの責任者であるミチャ・ボーカー氏は次のようにコメント。

「私は、このプロジェクトに最初から興奮していました。大きなリアウイング、サイドフィン、フロントスプリッターは、『ウラカン・スーパートロフェオEVO』や『GT3 EVO』の要素を取り入れています。このクルマは、私たちの伝統と、私たちが未来に向けて想像していることを完璧に組み合わせたものです」

●だれが購入でき、どう遊ぶのか?

 Essenza SCV12を運良く手に入れることができたスーパーリッチの40名は、世界でもっとも権威のあるサーキットで、Essenza SCV12を走らせるための特別なプログラムにアクセスできるクラブの一員となる。

 このプログラムには、Essenza SCV12クラブのためにサンタアガタ・ボロネーゼに建設された新しい格納庫での車両保管サービスも含まれている。各車には専用のガレージと専用サービスが用意され、カスタマーはアプリを使って24時間いつでも自分の車両を監視できるウェブカメラなどを利用することも可能。

 また、この施設にはテクノボディ社による「ランボルギーニ・スクアドラコルセ・ドライバーズラボ」も併設されており、ランボルギーニのオフィシャルレーシングドライバー同様のアスレチックトレーニングプログラムも提供される。

 2021年には、FIAグレード1のホモロゲーションを受けた多数のサーキットでイベントが開催される予定だ。ル・マン24時間レースで5回の優勝経験があり、カスタマードライバーの指導者でもあるEmanuele Pirro氏がレクチャーをおこなってくれ、ランボルギーニ・スクアドラコルセのファクトリードライバーであるMarco Mapelli氏のサポートをおこなったスクアドラコルセの専用スタッフが、サポートをおこなう。

 Essenza SCV12は、車両そのもののパフォーマンスとドライビングプレジャーだけでなく、サーキット以外での最高の体験をもたらしてくれるプログラムであると考えてよいだろう。

 Essenza SCV12のオーナーには、最高のイタリアンホスピタリティが用意されており、ランボルギーニ・スクアドラコルセ・ファミリーの一員となるために、特別にカスタマイズされた専用サービスを享受することができるのである。

* * *

 すでにイタリア本国でEssenza SCV12を見てきたオーナーによると、Essenza SCV12は、ランボルギーニが純粋なV12の集大成をこの世に残したい企画に違いないとのこと。もちろん、自動車メーカーとして採算が合うようにしたのが、Essenza SCV12というわけである。

 ボディ構造やサブフレームの設計など、凝りに凝った「Cカーとフォーミュラを足したような設計」であり、ライバルのフェラーリFXXKよりもアストンマーティン・ヴァルカンにコンセプトが似ているという。

 車両重量は、FXXKの1700kg(推定)、ヴァルカンの1600kg(推定)に比べ圧倒的に軽い1280kg。これは豪華さを完全に排除して軽量化に次ぐ軽量化をおこなって達成。

 公式にはアナウンスされていないが、ヴァレルンガサーキットやイモラサーキットでは、ターゲットとしていたフェラーリFXXKのラップタイムを軽くクリアしているタイムであるそうだ。

 気になるエンジンサウンドは、オーナーがこれまで聞いたことのある歴代ランボルギーニのレーシングカーのなかでもダントツでナンバーワンだという。

 VAGUEでは、Essenza SCV12が日本に上陸した暁には、その魅力的なサウンドを届ける予定だ。

【画像】「イオタ」と「ディアブロGTR」直系の「Essenza SCV12」のディテールチェック!(36枚)

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