どう進化した? 日本上陸したアウディ新型「Q3」と初代モデルを比べてみた
新型Q3は豊富なラインナップで選択の幅が広がった
2020年7月7日に登場した2代目となる新型Q3は、クーペSUVである「Q3スポーツバック」と同時に日本に上陸した。
じつは新型Q3は、欧州ではすでに2018年7月25日に登場している。またQ3スポーツバックはその1年後、2019年7月24日に発表された。つまり日本上陸はQ3で欧州登場から2年、Q3スポーツバックで1年かかったことになる。
新型Q3とQ3スポーツバックの大きな違いはデザインになる。オーソドックスなSUVスタイルの新型Q3に対し、ルーフが低くリアガラスがなだらかに傾斜するクーペスタイルとなるQ3スポーツバックとなり、ディメンションではQ3スポーツバックのほうが新型Q3よりも全長で10mm長く、全高で45mm低くなっている。
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では、新型Q3はどのように進化したのか。初代Q3と比較してみよう。
●ホイールベースは初代より75mm長くなった
新型Q3は全長4490mm×全幅1840mm×全高1610mmとなる。初代Q3は全長4385mm×全幅1830mm×全高1615mmというスリーサイズだったので、新型Q3は初代に比べて全長が105mm長くなり、全幅は10mm幅広く、全高は5mm低くなっている。
また新型Q3のホイールベースは2680mmで、初代Q3の2605mmと比較すると75mm長くなった。これにより初代よりも広い室内空間を確保している。
それにともない、荷室容量も広くなっている。通常時の荷室容量は初代Q3の463リッターに対して530リッターと、およそ70リッター拡大している。新型はさらにリアシートの前後スライドやリクライニング機能もあり、リアシートを格納すれば最大1525リッターという広大な荷室が広がる。
●新型はガソリン/ディーゼル、FF/クワトロを用意
新型Q3は、登場当初から豊富なラインナップを用意する。
「35TFSI」とよばれる1.5リッター直列4気筒DOHCターボエンジンは、150ps・250Nmを発生。7速Sトロニック(DCT)と組み合わせ、駆動方式はFFだ。
また「35TDI」は150ps・340Nmを発生する2リッター直列4気筒DOHCエンジンで、トランスミッションは7速Sトロニック、駆動方式はクワトロ(4WD)となる。
初代Q3は、2012年5月の日本上陸時には、「2.0TFSIクワトロ 170ps」と「2.0TFSIクワトロ 211ps」の2種類のラインナップだった。どちらも2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載するが、出力違いで170psと211psが存在していた。
初代Q3は、のちに150ps・250Nmを発生する1.4リッター直列4気筒ターボ「1.4TFSI」も用意された。2.0TFSIも出力が向上、従来の170psは180psに、211psは220psになっている。
●車両価格:新型は438万円から
新型Q3の車両価格は、ベースグレードの35TFSIで438万円(消費税込、以下同)となり、一番高い35TDIクワトロSラインで543万円となる。
ちなみにQ3スポーツバックのほうが新型Q3よりも車両価格は高く、ベースグレードのQ3スポーツバック35TFSIは452万円、トップグレードの35TDIクワトロSラインは563万円だ。
初代Q3が日本に上陸した際の車両価格は、「2.0TFSIクワトロ170ps」が409万円(消費税8%込、以下同)「2.0TFSIクワトロ211ps」が479万円だった。新型と初代で、価格の差は少ないように感じられるかもしれないが、初代Q3はクワトロ、対する新型Q3のベースグレードはFFなので、見た目以上に価格差はある。
ちなみに2019年での初代Q3「1.4TFSI」は369万円、「1.4TFSIスポーツ」は386万円だった。
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新型Q3は、オーソドックスなQ3とステイリッシュなQ3スポーツバック、FFとクワトロ、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンなど、日本登場当初からさまざまな選択肢が用意されているのが特徴といえる。
日本でも扱いやすいサイズのプレミアムコンパクトSUVだから、初代のようにヒットする可能性が高いだろう。
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