夏に冬タイヤでも大丈夫? スタッドレスタイヤのままだとおきる問題とは
オールシーズンタイヤを履くという選択肢
スタッドレスタイヤからサマータイヤに戻すタイミングは、当然だが雪道を走らなくなったときだ。
ただし難しいのは、春にサマータイヤに履き替えた後に雪が降る場合もあるということ。そうしたときには、無理せずクルマを運転しないという選択が大事になる。
そうしたことを見越して、北海道など降雪地域に住むドライバーのなかには1年中スタッドレスタイヤを履き続け、摩耗してプラットフォームが出てきたら、新しいスタッドレスタイヤに履き替えるという人もいるが、経済的にも安全の面でもオススメはできない。やはり夏にはサマータイヤ、冬にはスタッドレスタイヤを装着するのがよいだろう。
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そうしたなか、最近、注目されているのが「オールシーズンタイヤ」だ。これは春・夏・秋のドライ/ウエット路面と、冬のスノー路面を走行することができるタイヤになる。

ジャンル的には「冬タイヤ」にカテゴライズされ、高速道路で冬用タイヤ規制となったときも、オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤ装着車と同様、通行することが可能だ。
欧米を中心に人気が出ているジャンルで、欧州ではすでに補修用タイヤ市場の10%以上がオールシーズンタイヤになっているという。
日本でも近年、各タイヤメーカーから新しいオールシーズンタイヤが続々と登場し、いまではブリヂストンを除くほとんどのメーカーから発売されている。
サマータイヤからスタッドレスタイヤへ履き替えることなく、その名のとおりすべての季節(=オールシーズン)で使えるということは、交換する手間も、交換して外した夏用タイヤ、または冬用タイヤを保管する場所も必要がないということで、とくにマンションに住んでいる都会派ユーザーには人気が高いという。
ただ、アイス路面は苦手という側面も持っているため、北海道や東北、日本海側の降雪地域では、冬はやはりスタッドレスタイヤを履かなければならない。
では、オールシーズンタイヤは都会派ユーザー向けの商品なのか? というとそうではなく、たとえば降雪地域のユーザーはサマータイヤの代わりにオールシーズンタイヤを履くという選択肢がある。そうすることで、履き替えた後に雪が降る場合にも対処できる。























