500万円以上ダウン! まんまコンセプトカーのVW「XL1」に見るエッジなハイブリッドカーの未来
エッジで希少なハイブリッドカーの落札価格は?
XL1は、パワーユニット以外にも、燃費向上のためにさまざまな技術が導入されたモデルだった。プロダクション仕様には7速DSGも採用され、さらにボディは軽量素材を積極的に採用して、わずか795kgしかない。
エクステリアは見るからにエアロダイナミクスに優れた造形だが、実際のCd値は0.186。これはかつてGMが製作したBEVの「EV1」に匹敵する高性能ぶりである。
VWがさらにアピールしたのは、このXL1が当時のポロとほぼ同サイズのモデルであり、十分な実用性や機能性を持つモデルであったことだ。全長3970mmは、実際の路上でも実に使い勝手のよいサイズといえる。
そして2012年、VWはついにXL1のセールスを、250台の限定で、ヨーロッパ市場に限っておこなうことを決定する。
実際の販売は2014年から開始されたが、今回の出品車はそのなかの1台。カーボン繊維強化プラスチックから成型されたボディは現在でも非常に美しく、2シーターのインテリアも同様に、使用感はほとんどない。
電気モーターによるゼロエミッション走行でも、50km程度の走行は可能だというから、日常の使用で燃料を補給する機会は少ないといえるだろう。
走行距離はわずかに72マイル(約1152km)。落札価格はそれを反映してか、6万5813ポンド(約882万円)と、オーバー1000万円だった新車時よりは十分に買いやすさが表れている。
エコカー全盛の日本でこのXL1に乗れば、ドアも上に開くのでその目立ち度はかなりのもの。人気物になるのは間違いないだろう。
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