AMG史上最強のV8エンジンは730ps! メルセデスAMG「GT ブラックシリーズ」世界初公開
メルセデス・ベンツの高性能車部門メルセデスAMGは、メルセデスAMG「GT」のブラックシリーズを世界初公開した。
0-100km/h加速は3.2秒、最高速度は325km/h
メルセデス・ベンツの高性能車部門メルセデスAMGは、メルセデスAMG「GT」のブラックシリーズを世界初公開した。
2006年に「SLK55AMGブラックシリーズ」として初めて登場して以来、メルセデスAMGでは、ブラックシリーズは特別なクルマの代名詞となっている。
ブラックシリーズのモデルは、自動車の中でもとくに希少価値の高いモデルだが、コレクターのガレージで埃を集めるために開発されたのではなく、一般道での使用が認められているにもかかわらず、レーストラックでの高速走行用に開発されたものだ。今回登場するAMG GTブラックシリーズは、この伝統の中で新たなハイライトだ。
V8シリーズエンジンを搭載したメルセデスAMGのなかでもっともパワフルなモデルとなる。
新型GTブラックシリーズのエンジンは、ドライサンプ潤滑のAMG製4リッターV型8気筒ビターボ(ツインターボ)エンジンをベースにしているが、数々の改造が施されたことにより、新たに内部コード「M178 LS2」型が与えられた。
6700rpmから6900rpmで730psを発生し、2000rpmから6000rpmで800Nmの最大トルクを発揮する。
ツインスクロールターボチャージャーは、最上級の4ドアAMG GTクーペと同様にアンチフリクションベアリングに搭載され、スロットルレスポンスがさらに最適化されている。
ブラックシリーズでは、ターボチャージャーのコンプレッサホイールが大型化された。また常に一定の範囲に温度を保つよう、インタークーラーは大型化されている。
組み合わされるトランスミッションは7G AMG スピードシフトDCT(7速DCT)。AMG GTの他モデルと同様、最適な重量配分のためにリアアクスルに配置されたトランスアクスルを介して伝達される。このモデルは後輪駆動となる。
このトランスミッションはAMG GTブラックシリーズで使用するために改良され、800Nmの増大したトルクに適応している。よりレーストラックに適したものになった。
アクセル操作に対するエンジンのレスポンスがより俊敏になっただけでなく、ドライブプログラムやスタートアップ特性、シフトチェンジも向上し、ハンドリング特性が大きく変化した。
レーススタート機能(ローンチコントロール)も、始動回転数の増加、より繊細なホイールスリップコントロール、サーキット走行に適したスポーツタイヤのおかげで、より印象的なものになっている。さらにトランスミッションのギアレシオもわずかに変更されている。
エアロダイナミクスも徹底している。「AMG GT R」や「AMG GT R PRO」と同様、ブラックシリーズの場合はこれまで以上に「フォーム・フォロー・フォー・ファンクション」が適用されるため、エアロダイナミクスの専門家とデザイナーが緊密な協力関係を築いてきた。
「AMG GT3」と「AMG GT4」のレーシングカーとの類似性は、視覚的にも技術的にもこれまで以上に強くなった。大型化されたラジエターエアインレットはレースカーから直接受け継いたデザインで、鎌の形のフリックが空気の流れを最適化、フロントアクスルのダウンフォースを高めるだけでなくブレーキの冷却効果も向上させている。
メルセデスAMG「GT」ブラックシリーズは、0-100km/h加速は3.2秒、最高時速は325km/hというパフォーマンスを誇る。
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メルセデスAMG社のトビアス・モアーズ会長は以下のようにコメントする。
「新しいGTブラックシリーズは、2006年に確立された伝統を引き継いだ最新のハイライトです。
6番目のバージョンは、AMGのもうひとつのマイルストーンであり、アファルターバッハ(注:メルセデスAMGの開発拠点)の信じられないほどの専門知識を印象的に証明しています。私は、成功を収めたGTファミリーの絶対的な頂点を代表する、ユニークなスーパースポーツカーを生み出したチームを誇りに思います。
GTブラックシリーズのパフォーマンス、ルックス、ドライビングダイナミクスは他のライバルの追随を許しません。このプロジェクトは、AMGでの私の仕事の締めくくりとして素晴らしいものであり、本当に感謝しています」
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