主力の人気モデルが続々上陸! 2020年後半に日本にやってくるフランス車とは
2020年も7月になり、後半に突入した。前半は日本だけでなく世界中で新型コロナウイルス感染拡大のために混乱した自動車業界だが、徐々に落ち着きを取り戻したかのように見える。この2020年後半に日本にやってくるフランス車にはどのようなモデルがあるのだろうか。
欧州で人気のBセグメントハッチバックが上陸
世界中が新型コロナ禍に揺れた2020年も、すでに半分を消化し後半戦に突入した。これから年末に向けて日本に上陸するであろうフランスの新顔を紹介しよう。
まず、大注目の1台が、7月2日にオンラインでの発表会が実施されたプジョー「208」だ。
プジョーのBセグメントカーとして、欧州だけでなく日本でも人気の高いモデルである。3世代前のモデルとなる「206」は1999年の日本上陸直後に大ヒットし、2000年代の日本におけるプジョーの知名度アップに大きく貢献した。
この206のヒットにより、日本での2003年のプジョーは年間1万5330台の販売記録を達成しており、これは今も破ることのない過去最高記録となっている。その末裔たる新型208の内容と売れ行きは、プジョー関係者だけでなくとも注目するのは当然のことだろう。
新型208での話題は、エンジン車とEVというふたつのパワートレインが同時に用意されたこと。
エンジン車のパワートレインは、最高出力100ps・最大トルク205Nmの1.2リッター直列3気筒ターボ+8速ATで、EVは最高出力136ps・最大トルク260Nm。50kWhのリチウムイオン電池を搭載し、最大航続距離は340km(WLTPモード)となる。
面白いのは、装備類はどちらも同等とし、トータルの所有/運用コストさえも同等を狙うという。そのためEV版となる「e-208」は389万9000円からという、相当にがんばった価格設定となっている。実際の車両を見ると、ガソリンのエンジン車とEVとの差異はラジエターグリルとライオンのエンブレム、バッチなどと非常に少ない。
パワートレイン以外の特徴は、新型プラットフォーム採用によるスタイルの変化、斬新な3D-iコクピットの採用、先進運転支援システムの充実だ。
ボディの四隅にタイヤを配置する新型プラットフォームにより、新型208はボンネットが低く長く、そして車幅は5・ワイドになった。牙を思わせるヘッドライト下に伸びるデイタイムランニングライトもあって、より精悍さが増している。
インテリアは、小径ハンドルの上からのぞき込むという特徴的なメーターがさらに進化し、3D表示を可能とするものとなった。先進運転支援システムは自動ブレーキをはじめ、ステアリング・アシスト機能付きのACCなどを装備。その内容はフラッグシップとなる「508」に肉薄する。EV版の同時投入という話題だけでなく、基本スペックの充実も見て取れる内容となっている。
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