1度の充電で東京から京都まで自走可能!? BMWの最新EV「iX3」の実力とは?
BMW「X3」に、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドに次ぐ第4のモデルである完全EVとなる「iX3」が登場。中国生産となるiX3は、2020年後半からデリバリーが開始される。
「X3」の第4のモデル、「iX3」の航続可能距離は460km
BMWで初のEVスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)の「iX3」の全容が明らかになった。
BMW「X3」は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、プラグインハイブリッドに加え、完全EVであるiX3が加わることで、世界中のカスタマーの要求や法規制を広くカバーできるようになった。
BMWとして初めて生産拠点が中国の瀋陽となり、中国市場には2020年後半からデリバリーが開始される予定だ。
iX3は、第5世代のBMW eDriveテクノロジーを搭載する。注目は電気モーターとトランスミッションを一体とするなどの省スペースが図られている点だ。すべてのパワートレインコンポーネントはBMWの自社開発となり、2021年以降、「iNEXT」と「i4」にも搭載されることになっている。
iX3の最高出力は286ps、最大トルクは400Nmで、0−100km/h加速6.8秒(ちなみに「X3 30i」は6.4秒)、最高速度180km/h(リミット)となる。航続距離は、WLTPサイクルで最大460km、NEDCサイクルで最大520kmを実現した。
電気モーターやパワーエレクトロニクス、トランスミッションを中央のハウジングに配置し、最新のバッテリーセルをフロアに敷き詰めることで、室内と荷室スペースを最大限確保できるようになった。
シフトレバーを走行ポジション「B」にセレクトすると、回生ブレーキが強く効くので1ペダルでの走行フィーリングとなり、「D」にすると回生ブレーキを3段階で調整できるようになり、運転状況や好みに合った走行が可能となる。
また、後輪へパワーを伝えることで、BMW伝統の後輪駆動のようなドライビングエクスペリエンスも実現している。さらに新しく開発されたサウンドスケープが、iX3のドライビングによりエモーショナルな深みを加味する役割を担っている。iX3では、パワフルなドライブサウンドを楽しむことができ、電動駆動システムのスタート時と停止時に、紛れもないサウンドを奏でてくれるのだ。
全長×全幅×全高は、4734mm×1891mm×1668mmとなり、ホイールベースは2864mmだ。ラゲッジ容量は510リッターから1560リッター、定員は5名だ。
BMWでは、ビスポークのチャージングプロダクトとサービス「BMW Charging Card」により、現在世界45万か所以上の公共の充電ポイントへの簡単で便利なアクセスを提供している。ソケットタイプが異なっても使用が可能な高速充電器と高出力のウォールボックスがオプションで利用可能となり、あらゆるカスタマーに最適な充電ソリューションを提供する。
EVカーにとって、カスタマーの最大の悩みは充電ポイントと航続距離であろう。この点について、BMWは最大限努力しているようだ。あとは、前後重量配分は43:57と、BMWとしては少々後ろ寄りとなるiX3だが、「駆けぬける歓び」をどれだけ満たしてくれるのか、カスタマーにとってはそれが最大の関心事なのかもしれない。
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