Jeep「ラングラー」にV8モデルが復活! ハイブリッドが当たり前の時代になぜ?
2020年7月13日、Jeepが「ラングラー・ルビコン392コンセプト」を発表。トピックは、6.4リッターのV型8気筒エンジンを搭載したことだ。EV化やエンジンのダウンサイジングが常識となっているいま、どうしてV8エンジン搭載モデルのコンセプトカーを発表したのだろうか。
大人気のラングラーに、V8モデルが復活!
日本市場で現在、もっとも人気のある輸入SUVといっても過言ではないJeep「ラングラー」の、ハイスペックなコンセプトカーが発表された。見た目は「ラングラー・ルビコン」をタフ仕様に変更しただけのように見えるが、実は搭載されるエンジンに注目である。
2020年7月13日にJeepが発表したコンセプトカー「ラングラー・ルビコン392コンセプト」のフロントに収まるエンジンは、6.4リッターのV型8気筒エンジンだ。最高出力は450ps、最大トルクは610Nmを発揮する。
ラングラーにV型8気筒エンジンが搭載されたのは、1981年のJeep「CJ」が最初だ。5リッターのV型8気筒エンジンは、最高出力125ps、最大トルク298Nmを誇った。
昨今のラングラーは、3.6リッターのV型6気筒DOHCエンジンのほかに、2リッターの直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載したモデルがラインナップに加わり好評を博している。
さらに、2019年末にはV型6気筒ターボディーゼルエンジンを搭載した「ラングラー・エコディーゼル」を発表し、近々発表予定のプラグインハイブリッド「ラングラー4xe」も控えており、Jeepがエココンシャスなブランドへと進んでいるのは間違いない。
そこにいかにもアメリカ車らしいV8エンジンを搭載したコンセプトカーが登場することになったのだが、これはカスタマーがラングラーに何を求めているのか把握するための試金石であったのだ。
本格的なSUVにも、低燃費やハイブリッドモデルが求められる一方で、ラングラーにはV8モデルの復活を求める声も以前からあり、そうしたカスタマーやファンの反応を確認するために、今回のコンセプトモデルが作られたと見ていいだろう。
ラングラー・ルビコン392コンセプトは、V8エンジンに8速トランスミッションが組み合わされ、0−96km/h加速は5秒以下でこなすという俊足ぶりの一面も見せる。
エンジンマウントはアップグレードされ、フレームもモディファイされ、また、サスペンションもアルミ製モノチューブへと変更されている。
エキゾーストは、ボタンひとつでパフォーマンスサウンドを切り替えられる2モードエキゾーストを採用。オフロードだけでなく、オンロードでのパフォーマンスを意識した仕様となっている。
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