運転中に大地震発生! ドライバーはどう対処? 覚えておきたい災害時の交通ルール
運転中に大地震が起きたらどう対処するべき?
クルマを運転している時に大地震が起きたら、ドライバーはどうすべきなのか。
震災時の交通規制とともに知っておきたいのが、ドライバーとしての対応です。まず地震発生後は、クルマを使用しないことが求められます。しかし運転中だった場合、警視庁は以下のポイントをあげています。
・急ハンドル、急ブレーキは避けるなど、できるだけ安全な方法で道路の左側に停止してください
・停止後は、カーラジオ等により地震情報や交通情報を聞き、その情報や周囲の状況に応じて行動してください
・高速道路を通行中の自動車は、交通情報板や警察官等の誘導に従って行動してください
・引き続き自動車を運転するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意するとともに、環状7号線内側の道路を通行中の自動車は、速やかに道路外の場所に移動してください
・とくに高速道路を含む7路線(緊急自動車専用路)は、発災直後から消防、警察、自衛隊等の緊急自動車専用の路線となりますので、速やかに移動をしてください
・環状7号線から、都心方向には入らないでください
・目的地に到着したあとは、自動車を使用しないでください
気を付けるべきは、引き続き自動車を運転する場合です。大地震の後は道路の陥没、ひび割れ、あるいは思いもよらない落下物が落ちている可能性があります。
また、停電などによって信号が表示されなくなっているかもしれません。大地震発生後もクルマを利用する場合は、路面の状況に注意を払いながら、スピードを抑えて走るべきでしょう。これが夜間の場合はさらに道路状況が分かりづらくなり、クルマでの走行は危険です。
また、がれきや車両で道路がふさがれ、緊急車両が通行できない区間が発生した場合、主要な道路では、緊急車両1台が通行可能なルートを確保するために、最低限のものを排除・移動する「道路啓開」がおこなわれます。
そのため、やむを得ず道路上にクルマを置いて避難する際は、道路の左側に寄せ、エンジンは止めるものの、エンジンキーは付けたままか、運転席やダッシュボードなどに置いておくなど、クルマを動かせる状態にしてその場を離れます。
ただし、緊急車両などの通行の妨げになることを防ぐためにも、可能な限り、駐車場などの道路ではない場所に置いておくことが求められます。
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日本の道路をクルマで走る以上は、いつ大地震に遭遇してもおかしくありません。その時になってあわてることなく冷静に対処できるよう、居住地域やよく走る地域の規制情報は、積極的に知っておきたいものです。
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